ヒンドゥー教の神話や聖典には、泥の中から茎を伸ばして花を咲かせるハスの様子が、清らかに生きることの象徴としてたびたび登場します。このイメージは、仏教にも継承されていきます。仏教では、智清や慈悲の象徴とされ、死後の極楽浄土に咲く花として親しまれました。
そのため、如来像の台座や仏像を安置する厨子という仏具の扉に花が彫られています。このような宗教的背景から、インド、スリランカ、ベトナムでは国花とされ、今でも多くの人に愛されています。
日本での古名「はちす」は、花托の形状を蜂の巣に見立てたとするのが通説である。「はす」はその転訛。水芙蓉(すいふよう、みずふよう)、もしくは単に芙蓉(ふよう)、不語仙(ふごせん)、池見草(いけみぐさ)、水の花などの異称をもつ。漢字では「蓮」のほかに「荷」または「藕」の字をあてる。ハスの花と睡蓮を指して「蓮華」(れんげ)といい、仏教とともに伝来し古くから使われた名である。属名 Nelumbo はシンハラ語から。種小名 nucifera はラテン語の形容詞で「ナッツの実のなる」の意。英名 Lotus(ロータス)はギリシア語由来で、元はエジプトに自生するスイレンの一種「ヨザキスイレン」 Nymphaea lotus を指したものという。
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7月の誕生花であり、夏の季語。花言葉は「雄弁」。
界:植物界 Plantae階級なし:被子植物 angiosperms階級なし:真正双子葉類 eudicots目:ヤマモガシ目 Proteales科:ハス科 Nelumbonaceae属:ハス属 Nelumbo種:ハス N. nucifera |
学名 |
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Nelumbo nucifera Gaertn.[1] |
和名 |
ハス |
英名 |
Lotus |
蓮の花を愛でる
ハスの花、すなわち蓮華は、清らかさや聖性の象徴として称えられることが多い。
「蓮は泥より出でて泥に染まらず」
という日本人にも馴染みの深い中国の成句が、その理由を端的に表している。