どうも、日常7〜8本の有線イヤホンを取っ替え引っ替え使っているイヤホン大好き…なぐです。(笑)今日はZERO AUDIOさんの名機カルボテノーレのドライバーサイズを8.5mmにして低音を強化したイヤホン カルボ バッソ ZH-DX210-CBです。
ZERO AUDIO インナーイヤーステレオヘッドホン カルボ バッソ ZH-DX210-CB
先日レビューしたカルボテノーレの低音を強化した兄弟機でこちらもロングセラーを続ける3,000円代で買えるイヤホンの大定番となっている機種です。
発売から7年以上も経っていますが、今だに売れ続け…【Amazon’s Choice】にもなっているオバケイヤホンです。
φ5.78mmという極小ドライバーユニットの可能性を示唆した名機カルボテノーレのドライバーのサイズを8.5mmと大きくして低音部の表現を充実させたイヤホンとなりました。
そのアピールポイントはテノーレゆづりの音域全体のバランスの良さと各楽器の分離の良い高解像度のサウンドに迫力ある低音がプラスされたことにあります。評判の良いテノーレを改良し低音を強化してほぼ3,000円ですから…売れますよね。(笑)
私…このカルボバッソを非常に愛用しております。どれくらい愛用しているかというと…この写真を見ていただければわかっていただけると思います。
すでにアルミ部分の黒い塗装がハゲております。L字プラグも根元の所が裂けてセロテープで補強して使っております。テノーレも同じ部分が裂けてセロテープ補強していますので、この部分の強度がたりていないんじゃないかと思います。
カルボバッソの基本情報&スペック
リアルカーボンからクリアーな重低音
量感ある豊かな重低音と澄んだ中高域再生を実現する8.5mmドライバーユニットを搭載し、ダイナミックなフォルムから臨場感ある音を奏でます。コードは手触りとやわらかさを大切に、導体には伝送ロスが少なくピュアでクリアーな音源伝送を可能にする「OFC(無酸素銅)」を採用しています。わずらわしいコードの絡みを防ぎ、衣服などに触れたときのタッチノイズを低減する「からみ防止スライダー」に「左右識別ドット」も配置して安定性、信頼性を高めています。
カーボン + アルミハウジング
軽量・高強度でかつ制振性にすぐれたリアルカーボン・ファイバーと削り出しアルミニウムの複合強化ボディが不要な共鳴振動を抑制、ドライバーの性能を最大限に引き出す。
φ8.5mmドライバーユニット
量感ある豊かな重低音と澄んだ中高域再生を実現するドライバーユニットを搭載。ダイナミックなフォルムから臨場感ある音を実現。
フレキシブルケーブル
伝送ロスが少なくピュアな音源伝送を可能にするOFC(無酸素銅)を使用したフレキシブルケーブル。
3点ドット付きスライダー
ゼロオリジナルの3点ドット付きスライダーが装着されています。ヘッドホン本体の見やすい位置に「L : 左」と「R : 右」を表記しておりますが、スライダーの3点ドットに触れることでも「L : 左」の判別が可能です。収納する際にスライダーをヘッドホン本体側にスライドしておくと指で3点ドットを認識することができてとても便利です。
また、スライダーを上下に調整することによりコードの動きを抑えてタッチノイズを軽減することもできます。
フレキシブルケーブルによるクリアーな音源伝送
ケーブル導体には高純度のOFC (Oxygen Free Copper : 無酸素銅)を使用。プレーヤーからヘッドホンまでの信号伝送ロスを抑え、音の劣化を防ぎます。またステレオミニプラグには実用性、耐久性にすぐれたL型形状を採用しています。
スペック
型式 | ダイナミック型 |
---|---|
プラグ | φ3.5mm金メッキ・ステレオ・ミニプラグ [ L型 ] |
コード | OFCコード 1.2m [ Y型 ] |
質量 | 4.8g (コード除く) |
出力音圧レベル | 102dB/1mW |
再生周波数帯域 | 6Hz〜24,000Hz |
最大入力 | 200mW ※IEC(国際電気標準会議)規格 |
インピーダンス | 16Ω |
付属品 | シリコンイヤーピース:S・M・L 各2個 (Mサイズは出荷時本体に装着されています) キャリングバッグ |
保証期間 | 1年 |
音質評価
兄弟機のカルボテノーレやカルボメッツオとの比較が中心になります。
高音部
★★★★☆
テノーレ譲りのクリアでヌケの良い高音部です。低音部が強化されましたが、低音部に埋もれることなく。透明感のある爽やかな鳴りです。ただキラキラ感はテノーレよりも若干控えめかもしれませんが、充分合格点です。
中音部
★★★★☆
高音部と一緒で非常にクリアな響きです。音場はテノーレよりも広く感じます。分離が良く非常に明快な中音部です。ボーカルのヌケの良さは素晴らしいです。テノーレよりも良いかもしれません。
低音部
★★★★★
ドライバーのサイズが大きくなり、テノール譲りの全体のバランス良さをそのままに、低音部の迫力が確実に増してダイナミックな音作りになっています。メッツォの様な暴力的なまでの音圧はありませんが、バスドラのキックが鼓膜を叩く感じが味わえます。3種類比べてみるとバッソの低音の表現が一番実用的といいますか、聴きやすいんじゃないかと思います。
解像度
★★★★☆
解像度はテノーレ譲りのクリアでヌケの良い音です。各楽器の分離が良く。音場の広さもあいまって非常に良好です。全域でバランスが絶妙なので非常に聴きやすいですく、どんなジャンルの音楽もこなせる優等生です。
装着感
★★★☆☆
テノーレに比べて太い筐体になっていますが、基本的には、耳の奥にぎゅっと押し込んでイヤーピースで固定するタイプです。フィット感は高くはないですが、充分合格点だと思います。
製品写真
ZERO AUDIO インナーイヤーステレオヘッドホン カルボ バッソ ZH-DX210-CB
試聴してみました。
LIVE AT WEMBLEY:BABYMETAL
いや〜っコレは最高ですね。ライブの熱い演奏もそのままに大迫力で迫ってきます。強化された低音の効果が絶大です。強烈なツインバスのキック音もベースの重低音もしっかりと表現されています。何よりもSU-METALの突き抜ける様に伸びやかなボーカルの表現が素晴らしい!重厚な音の群の中から飛び出してくる様な感覚があります。『Amore ー蒼星ー』の冒頭の歌声にゾクゾクします。これに続く高速なギターのフレーズ、暴れまくるツインバス…最高です。
Unplugged:エリック・クラプトン
アコーステックなクラプトンの超名盤です。ライブ盤としては観客の反応や手拍子なども録音されておりライブならではの雰囲気が満喫出来ます。クラプトンの爪弾くマーチンの繊細なアコギの音色も美しく表現されています。クラプトンややしわがれた味のあるボーカルも息使いまでリアルに生々しく表現されています。カルボバッソでアコースティックな音源がどの程度表現出来るのか気になっていましたが…素晴らしいです。『Tears in Heaven』は泣けますよ…ホントに。
カルボバッソまとめ
極小ドライバーユニットの可能性を示唆した名機カルボテノーレのドライバーのサイズを大きくしてクリアな音質やバランスの良さを崩すことなく低音部を改良したその音は、透明感のあるヌケの良いサウンドに強化された低音部がプラスされ非常に素晴らしいです。テノーレの低音部が改善され欠点のない優等生です。しかも、このサウンドが3,000円で手に入る。発売から7年以上も経っていますが今でも売れ続けているロングセラーイヤホンです。
ZERO AUDIO インナーイヤーステレオヘッドホン カルボ バッソ ZH-DX210-CB