イヤホンの情報サイト「イヤホンナビ」が制定。
日付は「イ(1)ヤ(8)ホン」と読む語呂合わせから。イヤホンの普及を目的に、世界中の有名メーカーのイヤホンを集めて試聴・比較できるイベントなどを行う。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
イヤホン」は耳に差し込む形状のものをいい、両耳に当てる形状のものは「ヘッドホン」または「ステレオホン」という。
近年では、Bluetooth技術を用いた無線通信により、コードが不要なイヤホン・ヘッドホンもあり、コードが絡むなどの問題が起きないというメリットがある。一方で、ワイヤレスイヤホンは小さいため、紛失しやすい、頻繁に充電する必要があるというデメリットもある。
有線のイヤホンの場合、音楽を聴こうとカバンの中から取り出すとコードが絡まってグチャグチャになっていることも多いが、イヤホンのコードが絡まらない「8の字巻き」という巻き方もある。
関連する記念日として、11月18日は「いい(11)イヤ(18)ホン」と読む語呂合わせから「いいイヤホン・ヘッドホンの日」となっている。
ダイナミック形
ダイナミックスピーカーと同じ構造で、磁石の作る磁界の中で音声電流が流れるコイル(ボイスコイル、voice coil)にローレンツ力が発生し、コイルに取り付けた振動板を振動させる方式である。ダイナミック型は、電流に対するローレンツ力を線形にする設計が可能であり、無電流のときコイルに力が発生せず振動系の支持を柔らかくできるため、低歪と広い再生周波数帯域が両立できる非常に優れた方式である。原理構造上、安価な大量生産向きでもあることから、現在ではヘッドフォンの最も一般的な方式となっている。
世界初のダイナミック型ヘッドフォンは1937年、ドイツのEugen Beyerが作った。現在でもbeyerdynamic社は主要メーカーの一つである。
インピーダンスは16〜70Ω程度のものが一般的であるが、業務用のヘッドフォンでは300Ωを超えるものもある。インピーダンスが高いほど、機器を変えずに同じボリュームでも、実際に出力される音量が小さくなっていく傾向にある。そのためポータブル向けのものは64Ω程度までの低インピーダンスのものが一般的である。高インピーダンスのヘッドフォンはアンプやケーブルなど接続した機器による外的影響を受けにくいものの、低出力のポータブル機器では駆動力不足によりヘッドフォン本来の能力を発揮できない場合がある。 なお、ヘッドフォンのインピーダンスはIECの規定で、1 (kHz) の交流印加時のものを示すものとされており、典型的なダイナミック型であれば、R+jXであるから、これよりも低い周波数では低く(例えば直流を加えた場合には純抵抗成分Rのみになる)高い周波数では高くなる。
バランスド・アーマチュア形
マグネチック型とほぼ同じだが、マグネチック型が鉄片を直接振動板として用いるのに対して、こちらは鉄片(アーマチュア、電機子)の振動を細い棒(ドライブロッド)で振動板に伝えて振動させる点が異なる。戦前から昭和の中頃までテレビ・ラジオの個別聴取のために使用されてきたマグネチックスピーカーとよく似た構造 となっている。
ダイナミック型と比較すると、吸引力が非線形なため歪が出やすく、鉄片が磁石に吸着してしまわないように振動系を固く支持する必要があるため、周波数帯域が狭くなるという原理上の欠点がある。しかし、ダイナミック型より小型化が容易なことから、音質よりも小型化が要求される外耳道挿入型補聴器等によく用いられている。
インイヤーモニターの高級タイプでは、低域用・中域用・高域用など専用ドライバーに分けて、周波数帯域が狭いなどの原理上の欠点をある程度改善した製品が開発されている。
絡まない!イヤホン8の字巻き