10月はサツマイモの旬であることと、江戸時代には江戸から(埼玉・)川越までの距離が約13里なことから、サツマイモが、
栗より美味い13里
といわれていたことにちなんで、埼玉県の川越いも友の会が10月13日に記念日を制定しております。
栗より美味い13里
- くり
:9里 - より
:4里 - うまい13里
:9+4=13
の語呂合わせ的な表現。
また、上記の理由以外にもサツマイモには、
- 痩せ地でも育つ
- 台風に強い
- 栄養価が高い
- ビタミンCや食物繊維が豊富
…などなど、長所が「13」あるとされていることにも由来しているそう。
国内サツマイモ産地 TOP5
- 鹿児島県
- 茨城県
- 千葉県
- 宮崎県
- 徳島県
2019(令和元)年時点
人気サツマイモ ブランド
- 知覧紅(ちらんべに)
:鹿児島県 - 安納芋(あんのういも)
:鹿児島県 - 鳴門金時(なるときんとき)
:徳島県 - 五郎島金時(ごろうじまきんとき)
:石川県
などがあります。
サツマイモについて
サツマイモ(薩摩芋)は、ヒルガオ科サツマイモ属の植物。別名に、甘藷(かんしょ)、唐芋(からいも・とういも)、琉球薯(りゅうきゅういも)、とん、はぬす等がある。英語では「sweet potato」だが、ヤム芋に似ていることから「yam」とも呼ばれる。原産地は南アメリカ大陸、ペルー熱帯地方とされる。
大航海時代にイタリアのクリストファー・コロンブスが1498年にベネズエラを訪れて以降、スペイン人あるいはポルトガル人により東南アジアに導入された。日本へはフィリピンのルソン島から中国を経て1597年に沖縄の宮古島へ伝わった。アジアにおいては外来植物である。中国(唐)から伝来した由来により、特に九州では唐芋とも呼ばれる場合が多い。
サツマイモは繁殖能力が高く窒素固定細菌との共生により窒素固定が行えるため痩せた土地でも育つ。従って、初心者でも比較的育てやすく、江戸時代以降に飢饉対策として広く栽培されてきた。暖地の場合、春に苗を植え付け、晩夏から秋にかけて収穫する。
日本における産地としては、鹿児島県・茨城県・千葉県・宮崎県・徳島県が全国のトップ5県である。この内、上位4県で全国の8割を占め、とりわけ鹿児島県は全国の生産量約81万トンの4割弱を産する。鹿児島は水はけの良い火山灰を含んだ土地が広がっており、栽培に適している。
デンプンが豊富で、エネルギー源として適している。また、ビタミンCや食物繊維を多く含み、加熱してもビタミンCが壊れにくいという特長がある。ブランドには、鹿児島県の知覧紅(ちらんべに)・安納芋(あんのういも)、徳島県の鳴門金時(なるときんとき)、石川県の五郎島金時(ごろうじまきんとき)がある。
サツマイモに含まれる栄養素の効能
サツマイモの主成分は炭水化物です。炭水化物はたんぱく質、脂質と並ぶ三大栄養素であり、生命維持や活動に欠かせないエネルギー源です。炭水化物はエネルギー源になる「糖質」と、消化吸収されずエネルギーにはならない「食物繊維」の2つに分けられます。
食物繊維は、便秘や生活習慣病を予防する効果が期待できます。
サツマイモは炭水化物の他に、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれているのも特徴です。ビタミンやミネラルには身体の調子を整えてくれる働きがあり、特に抗酸化作用のあるビタミンCや血圧を下げる効果のあるカリウムが含まれています。
サツマイモは「食物繊維」が豊富
食物繊維は便のかさを増やす、腸内の善玉菌を増やすなど、腸内環境を整えてくれるため【便秘予防】に効果があることで有名ですね。
また、食後の血糖値の急激な上昇を抑えたり血液中のコレステロールを身体の外へ排出したりする働きがあり、糖尿病や脂質異常症などの【生活習慣病の予防・改善効果】が期待できます。
食物繊維は日本人の食事摂取基準だと1日あたりの目標量は男性21g以上、女性18g以上となっています。実際は成人で1日平均15gしか摂取できていない状況で、残念ながら現代の日本人に不足している栄養素と言えます。
食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があり、理想の割合は「水溶性1:不溶性2」です。蒸した皮付きのさつまいもは100g当たり「水溶性1.0g:不溶性2.8g」と理想に近い良いバランスになっています。
サツマイモの「ビタミンC」は加熱しても壊れにくい
ビタミンCは皮膚や細胞のコラーゲン合成に必要不可欠な栄養素なので健康はもちろん、美容のためにも必須の栄養素です。また、抗酸化作用によって体内の活性酸素を消去してくれる働きがあるため、心血管疾患の予防効果も期待できます。
1日あたりの推奨量は100mgとされています。さつまいもは100g中にビタミンCを29mg含んでおり、さつまいも1/2本で1日に必要な1/3のビタミンCが補給できます。
通常、ビタミンCは熱に弱いため加熱調理により分解されてしまいます。しかし、いも類に含まれるビタミンCはでんぷんによって守られているため、調理後にもほとんど分解されずに残るという嬉しいポイントがあります。
サツマイモに豊富な栄養素「カリウム」は血圧の改善やむくみ予防におすすめ
カリウムは余分なナトリウム(食塩)を体外へ排出するのを助けてくれます。高血圧や心疾患、脳血管疾患のリスクを減らすために、食べ物で積極的に摂ることを推奨されている栄養素です。
カリウムが多いとよく言われるバナナには100gあたり360mgのカリウムが含まれています。対して蒸した皮付きさつまいも100gあたりのカリウム含有量は390mgなので、サツマイモのほうがより多く摂取できます。
日本人は味噌、醤油、漬物などの和食文化の影響で食塩の摂取量が多く、シニア世代の3人に2人が高血圧症とも言われています。減塩と合わせて、ナトリウムを体外に排出してくれるカリウムを意識して摂ることが健康長寿の秘訣となりそうです。
ただし、主治医からカリウム摂取を制限されている場合は必ず指示に従ってください。
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