全国有数の肉用牛の産地である宮崎県の「より良き宮崎牛づくり対策協議会」が制定。
日付は「いい(11)にく(29)」(いい肉)と読む語呂合わせから。味と品質の良さで知られる「宮崎牛」(みやざきぎゅう、みやざきうし)をアピールすることが目的。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
宮崎牛とは、宮崎県内で生産肥育された黒毛和種の和牛のうち、日本食肉格付協会による格付けにおいて肉質等級が4等級以上の牛肉のことである。地域ブランドの一つであり、地域団体商標に登録済みである。
同協議会は、宮崎県の肉用牛の生産から流通、消費に至る県内の関係機関及び団体が一体となって「より良き宮崎牛づくり」の推進と宮崎牛肉の消費拡大を促進し、同県の肉用牛経営の健全な発展を図ることを目的に、1986年(昭和61年)4月に設立された。
同協議会の主な活動として、宮崎牛をアピールするため、大相撲において優勝した力士に宮崎牛一頭分を贈呈している。また、2002年(平成14年)9月からは野菜と果実を1トン分も贈呈しており、宮崎県産品の知名度アップを図っている。
その他にも、宮崎牛の消費拡大を図るため、一般消費者を対象にした各種イベントへの宮崎牛の提供、プロ野球・Jリーグ等への宮崎牛の贈呈、指定店でのフェアなどを行っている。
宮崎牛
宮崎牛(みやざきうし、みやざきぎゅう)とは、宮崎県内で生産肥育された黒毛和種の和牛のうち、日本食肉格付協会の格付けにおいて肉質等級4等級以上の牛肉のことである。地域ブランドの1つであり、地域団体商標に登録済みである。
宮崎県ではかねてから肉用牛の子牛(「素牛」と言う)の生産が盛んであり、2007年(平成19年)には子牛の出荷頭数7万3797頭のうち46.6%を宮崎県外に出荷している。雌の子牛の出荷先は1位が三重県、2位が東京都、3位が佐賀県であり、これらの地で銘柄牛肉の素牛となっている。
1971年(昭和46年)からは素牛を宮崎県内でそのまま肥育して食肉処理までするシステム構築が開始され、1986年(昭和61年)からは一定の基準を満たした牛肉を「宮崎牛」としてブランド化するようになった。
2007年から「全国和牛能力共進会」において、内閣総理大臣賞を3連覇(史上初)しており、国内でもブランド牛としての認知度が高まっている傾向がある。
その一方で、2010年日本における口蹄疫の流行では、ほぼ全県に渡って被害を受け、特に児湯郡では牛・豚に対する口蹄疫ワクチン接種による全頭殺処分を行った。前年の2009年には高病原性鳥インフルエンザが流行したこともあり、宮崎牛ブランドだけでなく、宮崎県の畜産業全体が壊滅的な状況に見舞われた。しかし、口蹄疫の清浄化以降、初の全国和牛能力共進会で内閣総理大臣賞を連破するなど、順調な回復を見せていった。
その後、2013年には国際線ファーストクラスの機内食に宮崎牛が提供された。
2018年・2019年にはアメリカで行われたアカデミー賞の授賞式パーティーにおいて宮崎牛が2年連続で提供され、史上初となる「個別の銘柄牛」としてメニューに採用される栄誉を受けた。2020年も採用され、3年連続で提供される見通し。
宮崎牛の定義
以下の全ての条件を満たした牛肉が宮崎牛と呼称される。
- (品種)黒毛和種
- (地理的表示)宮崎県内で生産肥育
- (格付け)日本食肉格付協会の格付基準の肉質等級4等級以上。
宮崎牛Webムービー「やさしい嘘」
【宮崎牛】桜花牧場