全国胡麻加工組合が制定。
日付は「いい(11)ご(5)ま」と読む語呂合わせと、ごま和えなどごまとの相性の良いほうれんそうの旬の始まりの時期であることから。油分、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが豊富で、栄養価が高く、健康に良いごまをより多く摂取してもらうことが目的。記念日は2017年(平成29年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
ゴマについて
ゴマ(胡麻)は、ゴマ科ゴマ属の一年草。アフリカ大陸に野生種のゴマ科植物が多く自生しているが、考古学の発掘調査から、紀元前3500年頃のインドが栽培ゴマの発祥地である。
日本で使用されるゴマは、その99.9%を輸入に頼っている。国内では鹿児島県、茨城県、沖縄県などで生産されているが、輸入量が約16万トン(2006年)に対し、国内の総生産量は100トンにも満たない。生産国の上位3ヵ国はミャンマー、インド、中国で、世界の総生産量384万トン(2010年)の約50%を占める。
ゴマに関する言葉
「開けゴマ」は、「アラビアンナイト」の中の一話、「アリババと40人の盗賊」に出てくる、秘密の洞窟の扉を開ける掛け声で、ゴマが弾ける様子に由来する。
「ゴマをする」は、人に気に入られるような振る舞いをして、自分の利益をはかることを意味する。ゴマをすり鉢ですると、すり鉢やすりこ木など、あちこちにベタベタとくっつく。その様子から、人にこびへつらう意味で用いられるようになった。
ごまの種類~白ごま・黒ごま・金ごま
白ごま | クセがなく合わせやすい黒ごまより脂質が多い | マイルド |
黒ごま | 皮が硬いため、擦るのがおすすめカルシウムが多い皮にポリフェノールを含む | 香りが強い |
金ごま | 脂質が多く風味は抜群高価 | 香りが強いコクがある |
ごまの効果・効能
抗酸化/老化防止
老化防止に必要と言われている“抗酸化力”。ごまに含まれているゴマリグナンとビタミンEの相互作用により、高い抗酸化力を生み出すことが明らかになっています。また、ゴマリグナン自体も、老化抑制効果が証明されている栄養素なのです。
コレステロール減少
脂質代謝異常は、肥満・糖尿病・心臓疾患など生活習慣病の原因となります。ゴマリグナンの一種であるセサミンには、血清中性脂肪濃度を低下させる効果があります。ごまの脂質代謝改善機能を高めるため、セサミンを強化したごまの普及が進んでいるそうです。
抗高血圧作用
高血圧は、心疾患や脳卒中などの発症リスクが高まると言われています。ごまに含まれるセサミンには、降圧作用が証明されています。ヒトに対する臨床試験でも、ごまに降圧作用がみられただけでなく、副作用がないことも明らかになりました。
食生活からの健康管理を“セルフメディケーション”の一つの手段として、活用していきたいものです。
便秘解消
ごまには、腸内環境を整えるために必須の食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は一日に18g必要だとされていますが、ごま大匙2杯でその1/5を摂取することが可能です。ごまは様々な食材に合わせやすい万能食材のため、積極的に摂取を心がけたいですね。
貧血予防
ごまには、非へム鉄と呼ばれる鉄分が豊富に含まれています。一日に必要な鉄分量は約10mg。ごまには、大匙1杯で約1.8mgの鉄分が含まれているのです。副菜に取り入れると、簡単に摂取できる量です。ごまは、手軽に鉄分を摂取できる食材としてもおすすめです。
アルコール分解補助
ゴマリグナンの一種であるセサミンにはアルコール分解を促進する作用があります。セサミンはポリフェノールの一種のため、ポリフェノールを含む飲み物や食材と合わせると相乗効果があります。飲むお酒やおつまみを栄養素の観点から考えてみるのも、楽しいですね。
白髪予防
白髪の主な原因は、“活性酸素”。ごまが持つ抗酸化力の高さは先述の通りです。タンパク質やミネラル、ビタミンB、ビタミンE、亜鉛といった頭皮や毛髪の健康に必須の栄養素が、ごまには豊富に含まれています。
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