東京都新宿区新宿に本社を置き、アミューズメント施設の運営・アミューズメント機器の開発など、エンターテインメント事業を手がける株式会社タイトーが制定。
日付はアーケードビデオゲーム『スペースインベーダー』(Space Invaders)が初めて世に出た1978年(昭和53年)6月16日から。同社から発売されたスペースインベーダーは、世界的にブームを巻き起こし、日本のゲーム文化が花開くきっかけにもなった。
記念日は2018年(平成30年)で発売40年となることを記念したもの。同年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
スペースインベーダーについて
スペースインベーダーは、「敵キャラクターが攻撃を仕掛けてくるゲーム」として、世界で初めて大ヒットしたゲームである。
シューティングゲームに属し、画面上方から迫り来る敵キャラクター「インベーダー」を移動砲台の自機で撃ち、全滅させることを目的とする。時々上空に母艦のUFOが出現し、これを撃ち落とすとボーナス点を獲得できる。また、高得点を獲得するための攻略法として「名古屋撃ち」などのテクニックも生まれた。
ゲーム画面とゲーム内容
画面の中央やや上方に縦に5段、横に11列の計55のインベーダーが現れる。インベーダーはまとまって横移動をしながら、端にたどり着く度に一段下がって再び逆方向に進行する。これを繰り返すことによって、段々と下に降りてくる。インベーダーが画面最下部のプレイヤーの位置まで降りてきたら占領されたことになり、残機があってもゲームオーバーとなるために、それまでにインベーダーを全滅させなければならない。
自機は左右にしか動けず、攻撃も画面内に1発しか発射できない。自機の近くにはいくつかの陣地(トーチカ)があり、それに隠れながらインベーダーを攻撃する。陣地はインベーダーからの攻撃だけでなく、自機が陣地下から攻撃した場合も少しずつ破壊されていく。さらに、降りてきたインベーダーが触れることでも消滅してしまう。なお、画面がスクロールすることはなく、インベーダーや自機が画面からはみ出すことなどもない。
インベーダーを撃墜した際の得点は一番上の段が30点、その下の2段が20点、その下の2段が10点である。画面最上段にはUFOが通過するゾーンがある(UFOの得点参照)。逆に、敵インベーダーからの攻撃で自機が被弾した場合はミスとなり砲台を1門失う。
撃墜によりインベーダーの数が減ると徐々に移動速度が速くなっていく[3]。残り10体を切るとかなりの速度になり、狙って打たないとすぐに降りてくる。ただし、インベーダーの移動速度は、右方向よりも左方向への移動の方が遅いため、これを利用して、左方向へ移動中に攻撃すると弾を命中させやすい。
画面内のインベーダーを全滅させると、最初の状態に戻りゲームが続行され、1面より(前の面より)も一段下にインベーダーが配置される。インベーダーに近い位置で攻撃するため、難度が上がるようになっているが、9面目から2面目の位置に戻り以降8面ごとの繰り返しになる。当初の設計ではこれがどんどん下がっていき、ついには絶対にクリアできない状況になるように設計されていたが、プログラムのバグにより8面をクリアすると9面目に行かず、1面に戻ってしまっていた。これにより、そこまでをミスせずにクリアできる腕があれば、理論上永久にゲームを続けることができ、実際に長時間プレイをする人もいた。
人気の理由は、100円で1時間以上遊べること(前述)、加えて敵が自機を認識して攻撃してくるアルゴリズムにある。当時のテレビゲーム黎明期、敵キャラクターが自機を攻撃してプレイを妨害する形態のゲームは存在したが、その「自機に対する攻撃」はあくまで擬似的な「障害物要素」であって、アルゴリズム的に自機に対し能動的に攻撃を行うプログラムを持つものではなかった。『スペースインベーダー』は、インベーダーがある程度自機の位置を認識し攻撃を仕掛けてくるため、単にそれまでの障害物を乗り越えるだけの要素のゲームとは違い、「コンピュータと対戦している」という攻防の要素が加味されたのもヒットの要因と言われている。