1877年(明治10年)の7月31日、エジソンが蓄音機の特許をとった。
1857年に音を記憶する装置としてフォノトグラフが発明され、その後、エジソンらによる改良を経て平面盤であるレコードとその再生機として蓄音機が発明された。日本では、1910年(明治43年)、日本初の国産蓄音機「ニッポノホン」が発売された。これには軍艦行進曲などが収録されたレコードが付属していた。
蓄音機の概要
蓄音機は、声の振動を物理的な溝の凹凸ないし左右への揺れとして記録したレコードから、振動を取り出し拡大して、音声を再生する装置である。
エレクトロニクス発達以前のことゆえ、回転部(ターンテーブル)の動力としては巻き上げた重りやぜんまいを使用し、針で拾った振動のエネルギーを直接利用して、指数的に内径の広がる(元のエネルギーが非常にわずかなので、理想に近い形状が必要である)ホーンにより音響的に音声信号を拡大している。
かつてはオーディオテクニカのフォノギャラリーが世界有数のコレクションを誇っていたが、2014年3月に、その大半が福井県立こども歴史文化館に寄贈された。
エジソンの蓄音機
1877年12月6日、音楽を生ではなく録音再生する製品として最初に登場したのがエジソンの蓄音機で、円柱の蝋管に音を深さで刻む蝋管式蓄音機で、音を出すには音の溝を針でなぞってそのまま機械的に振動板へ振動を伝える構造で、振動板の中心点に接着してある紐が引っ張って振動を伝える仕組みになっている。具体的にはとても複雑な仕組みで、角度や長さ等が厳密に設計されていて大変精巧な作りになっている。 この音を出すパーツをサウンドボックス、あるいはレプロデューサーといい、今でいえばスピーカーに相当するパーツで、振動板は現在のスピーカーの振動板が平行往復運動するのと違い、振動板の中央の点で駆動される為、振動板は撓み運動で音を出している。この振動板の中央を点で駆動する仕組みはマグネチックスピーカーも同じで、戦後のダイナミックスピーカーが出るまで続いた。
シリンダー式蓄音機「ホームA型」
[アメリカ合衆国]
製作者:エジソン社
製作年:1903年
サイズ:H:30cm, W:42cm, D:20.5cm
1877年に蓄音機の一号機を完成させてから10年を経て、エジソン・フォノグラフ社を設立。度重なる改良の末、スプリング・モーターを動力とした蓄音機が数多くつくられました。
この蓄音機は、ラッパ型ホーンを取り付けたスーツケース型蓄音機と呼ばれ、シリンダー・レコード(演奏時間は2分)が使用された一般家庭用の普及型です。オーク材でつくられたケースでかまぼこ型のフタをはずし、ホーンを本体に取り付けることで、演奏を聴くことができます。
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