カレーうどんをこよなく愛する「カレーうどん100年革新プロジェクト」が2010年(平成22年)に制定。
日付は6月2日がかつて「横浜・カレー記念日」であったこと、7月2日が「うどんの日」と言われていることから、8月2日にしたもの。1910年(明治43年)に東京目黒の蕎麦屋「朝松庵(あさまつあん)」が「カレー南ばん」を提供し、全国にカレーうどんが浸透してから2010年で100年になる。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
「カレーうどん」は「カレー南蛮うどん」、地方によっては「カレーなんば」と呼ぶ。
カレーうどん
だし汁にカレー粉を加えてカレー風味にしたものや、だし汁で延ばした和風カレーをつゆとして用いたもの、あるいは茹でた麺にカレーライス用のカレーを直接ないし温かい麺つゆとともにかけたものなど多彩である。
全国的に一般的なものは、鰹節など、うどん全般に使用される和風だしのつゆをベースに、カレー粉を溶き、片栗粉でとろみをつけたスープをうどんにかけたものが多い。
昭和10年ごろはカレーライスより盛んに食べられており、各社から「南蛮カレー粉」が発売されていた。地域により具材、調理法が異なりバリエーションが多い。南蛮は、かつお節などの出汁を使用し長ネギを入れたカレー風味のつゆを使用したものである。「冷やし」もあり、地方では名古屋カレーうどん、豊橋カレーうどんなど、町おこしのための独自料理となっているものも多い。
「カレー南蛮」と「カレーうどん」のちがいは?
「カレー南蛮」は元々は蕎麦にカレー汁をかけた、「カレー蕎麦」のこと。
「カレーうどん」はうどんにカレー汁をかけたもの。
≪単純には麺が蕎麦かうどんかの違い。(カレー汁は共通)。≫
ただし、今では蕎麦屋で「カレー南蛮ください」というと「蕎麦ですか、うどんですか?」という店もあるから困る。カレー南蛮というとうどんも蕎麦もあり選べるわけである。ただ「カレーうどんください」というと蕎麦は出てこない。うどんである。つまりこの蕎麦屋では「カレー南蛮」のほうが範囲が広い(広義)ことになる。本来の使い方が乱れてきているのですね。
そこで共通としたカレー汁(具を含む)のちがいをさらに調べてみた。
カレーの入ったおつゆの具としてどちらも肉が入っているが、牛肉だったり豚肉だったり店によって違うものの明らかな偏りはない。違うのは、ネギである。
カレー南蛮には具にネギ(薬味の細ネギではなく長葱)がはいっている
カレーうどんは具に玉ネギかはいっている(場合が多い)
≪長ネギか玉ネギか、これが第2の違い。≫
こちらも最近は「カレーうどんに長ネギ」が入っているものもあり、厳密な差ではなくなってきている。
ただ「南蛮」はネギのことで、大阪難波で取れたネギをナンバと呼んでいたのが南蛮になったという説や南蛮人がよくネギを食べていたからという説があり、どちらの説もネギが入っていたことを示している。
だからルーツから言うとカレー南蛮はネギにこだわるべきである。
残ったカレーで簡単に出来る和風カレーうどんの作り方 |Curry Udon recipe