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9月4日今日は何の日?:クラシック音楽の日

投稿日:

日本音楽マネージャー協会が1990年(平成2年)に制定。

日付は「ク(9)ラシ(4)ック」と読む語呂合わせから。より多くの人にクラシック音楽に親しんでもらうことが目的。この日を中心に音楽家の無料報酬によるコンサートなどが開かれている。

 

クラシック音楽について

概説

今日一般的に「クラシック音楽」と称されるものはバロック音楽、古典派音楽、ロマン派音楽に当たる1550年頃から1900年頃の音楽であるが、それ以前のものも、それ以後のものも、同じ流れに属する音楽は今日あわせてクラシック音楽と呼ばれることが多い。また、古典派時代の宴席用音楽、ロマン派時代のウインナワルツなど、純粋に観賞用としてつくられたわけではない実用音楽も、今日ではクラシック音楽と呼ばれている。主な時代区分を以下に示す。

  • 古代の音楽
  • 中世西洋音楽
  • ルネサンス音楽
  • バロック音楽
  • 古典派音楽
  • ロマン派音楽
  • 国民楽派
  • 印象主義音楽
  • 新古典主義音楽
  • 近代音楽
  • 現代音楽

「クラシック音楽Classical Music」という用語は早くとも19世紀まで使われていなかった。その頃、ヨハン・ゼバスティアン・バッハからルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの時代の音楽を復活させる試みがなされたことにより、クラシック音楽が他と区別されるようになった。初めてオックスフォード英語辞典でクラシック音楽に言及されたのは1836年のことである。

 

歴史

6世紀頃、キリスト教の聖歌であるグレゴリオ聖歌や、多声音楽が生まれた。これが中世西洋音楽の始まりである。9世紀頃、グレゴリオ聖歌がネウマ譜で記譜されるようになった。これが発展し、15世紀にはフランスのブルゴーニュ地方でルネサンス音楽が確立された。16世紀には本格的な器楽音楽の発達、オペラの誕生が起こり、宮廷の音楽が栄えた(バロック音楽)。これ以前の音楽を初期音楽とよぶことが多い。その後18世紀半ばになると民衆にも音楽が広まり、古典派音楽とよばれる「形式」や「和声」に重点をおいた音楽に発展した。またこの頃から一般的に音楽が芸術として見られるようになる。19世紀には「表現」に重点を置いたロマン派音楽に移行し、各国の民謡などを取り入れた国民楽派も生まれる。20世紀頃には「気分」や「雰囲気」で表現する印象主義音楽や、和声及び調の規制をなくした音楽などの近代音楽が生まれ、さらに第二次世界大戦後は現代音楽とよばれる自由な音楽に発展した。

 

鑑賞上の分類

  • 交響曲
  • 協奏曲
  • 管弦楽曲:管弦楽のための音楽から上記2つを除いたもの
  • 室内楽曲
  • 器楽曲:独奏曲と呼ぶ場合もある。
  • 声楽曲:歌唱を主体にしたものからオペラを除いたもの
  • オペラ
  • 音楽史:古典派音楽より前、すなわち中世音楽・ルネサンス音楽・バロック音楽。古楽とも。
  • 現代曲

著名なクラシック音楽の作曲家達の一部の肖像を集めたもの(クラシック音楽の作曲家一覧)。 左から右へ:
最上段 – アントニオ・ヴィヴァルディ, ヨハン・ゼバスティアン・バッハ, ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル, ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト, ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン;
2段目 – ジョアキーノ・ロッシーニ, フェリックス・メンデルスゾーン, フレデリック・ショパン, リヒャルト・ワーグナー, ジュゼッペ・ヴェルディ;
3段目 – ヨハン・シュトラウス2世, ヨハネス・ブラームス, ジョルジュ・ビゼー, ピョートル・チャイコフスキー, アントニン・ドヴォルザーク;
最下段 – エドヴァルド・グリーグ, エドワード・エルガー, セルゲイ・ラフマニノフ, ジョージ・ガーシュウィン, アラム・ハチャトゥリアン

 

現代音楽:ジョン・ケージ作曲『4分33秒』(1952)

ジョン・ミルトン・ケージ・ジュニア(John Milton Cage Jr.、1912年9月5日 – 1992年8月12日)は、アメリカ合衆国出身の音楽家、作曲家、詩人、思想家、キノコ研究家。実験音楽家として、前衛芸術全体に影響を与えている。独特の音楽論や表現によって音楽の定義をひろげた。「沈黙」を含めたさまざまな素材を作品や演奏に用いており、代表的な作品に『4分33秒』がある。

1951年、ハーバード大学で無響室を体験する。ケージは無響室に入ったときに体内からの音を聴き、沈黙をつくろうとしてもできないこと、自分が死ぬまで音は鳴り、死後も鳴りつづけるだろうと考えた。この体験は作風に大きな影響を与える。1954年に、ストーニー・ポイントで菌類学の勉強をはじめる。1950年代初頭には中国の易などを用いて、作曲過程に偶然性が関わる「チャンス・オペレーション」を始め、貨幣を投げて音を決めた『易の音楽』(1951年)などを作曲。演奏や聴取の過程に偶然性が関与する不確定性の音楽へと進む。やがて、それまでの西洋音楽の価値観をくつがえす偶然性の音楽を創始し、演奏者が通常の意味での演奏行為を行わない『4分33秒』(1952)などを生み出した。

ケージの作品で最も有名なもののひとつである『4分33秒』は、曲の演奏時間である4分33秒の間、演奏者が全く楽器を弾かず最後まで沈黙を通すものである。それはコンサート会場が一種の権力となっている現状に対しての異議申し立てであると同時に、観客自身が発する音、ホールの内外から聞こえる音などに聴衆の意識を向けさせる意図があったが、単なるふざけた振る舞いとみなす者、逆に画期的な音楽と評する者のあいだに論争を巻き起こした。この時期には、芸術運動のフルクサスとも関わりをもっている。

 

クラシック音楽の愉悦

アントニン・ドヴォルザーク

1893年1月に着手した交響曲第9番「新世界より」は5月24日に完成するが、4月14日付けの友人宛の手紙の中でドヴォルザークは「この作品は以前のものとは大きく異なり、わずかにアメリカ風である」と書いている。この作品は、ロングフェローの『ハイアワサの歌』に多くをインスパイアされたと言われている。

アントニン・ドヴォルザーク作曲:交響曲第9番「新世界より」

 

Dvořák: 9. Sinfonie (»Aus der Neuen Welt«) ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Andrés Orozco-Estrada

 

 

 

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