2010年(平成22年)にカレーうどん100年革新プロジェクトが制定。
カレー南蛮を考案した中目黒「朝松庵」2代目店主・角田酉之助の誕生日。功労賞の授与式や「100円カレーうどん祭」などのイベントが実施されている。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
カレー南蛮は、カレーうどんに具として長ネギが入っていることが多い。「南蛮」はネギのことで、大阪難波で取れたネギをナンバと呼んでいたことに由来する説や、南蛮人がよくネギを食べていたからという説がある。
カレー南蛮
カレー粉を蕎麦のつゆでのばし片栗粉でとろみをつけた汁をかけたもの。
考案者については以下のようにいくつか説がある。
- 明治41年(1908年)ごろに麻布の「朝松庵」で発売された。朝松庵はその後、中目黒に移転し、現在に至っている。
- 明治42年(1909年)に大阪の「東京そば」で発売された。東京そばは、朝松庵二代目の角田酉之介が開いた朝松庵の大阪支店とされる。
「南蛮」の意味
カレーうどんとの違いが分かりにくいカレー南蛮。このネーミングに使われている南蛮というのは、実は「ネギ」を意味しているのです。このようにカレーうどんではなく、カレー南蛮と呼んでいるのは、もともと日本で食べられていた鴨南蛮に、西洋から入ってきたカレーを合わせたメニューだから。ちなみに、チキン南蛮にも長ネギが入っているのは、同じことです。 日本で最初に食べられていたカレーは現在のように幅広いレパートリーのものではなく、鴨南蛮を基本にした、カレーのルウをご飯にのせていたものでした。鴨南蛮とは鴨肉や鶏肉に加えて、長ネギを使っていたため、南蛮というネーミングがそのままうどんにも用いられるようになったようです。
つまり、カレー南蛮とは
わかりやすく説明すると、カレー南蛮というのは日本人向けに食べやすくアレンジしたカレールウに、お肉と長ネギを加えたものを、うどんにかけたものということになります。
カレー南蛮の麺は蕎麦
今でこそ、うどんと蕎麦、両方を食べられるカレー南蛮ですが、元々カレー南蛮は、蕎麦から始まっています。蕎麦屋を営んでいた日本人が、西洋風味のカレーと日本人になじみのある蕎麦を合わせてみたことが、始まりと言われています。
カレーうどんとは
上記のようにカレー南蛮は、蕎麦や、うどんにカレールウと長ネギが使われているメニューのこと。一方カレーうどんは、具のネギはネギでも玉ねぎでもよく、好みの具材を入れたカレールウをうどんにかけたものです。 ちなみに、カレー蕎麦を出しているお店も見かけますが、長ネギが入っていなければ、カレー蕎麦、入っていればカレー南蛮になります。
香辛料が香るカレー南蛮そばの作り方