サウナおよびスパに関係する調査研究、サウナとスパの正しい知識の普及などを行っている公益社団法人日本サウナ・スパ協会が制定。
日付は「サ(3)ウナ(7)」と読む語呂合わせから。サウナは気持ちよく発汗して、交感神経や副交感神経などに作用することで精神の安定に効果がある。サウナで疲れている人々に健康な生活を送ってもらうことが目的。
同協会の前身である日本サウナ協会が1984年(昭和59年)に「サウナ健康の日」を制定したとの情報もあるが、現在、日本記念日協会には「サウナの日」として記念日登録されている。
この日には同協会の加盟店において、満37歳の客と同伴の1名をサウナに無料招待するなどのイベントが実施される。
サウナについて
サウナ風呂(サウナ)は、フィンランド式の蒸し風呂で、一般にサウナの発祥はフィンランドとされる。1000年以上の歴史があり、フィンランドの各家庭には大抵の場合サウナがあり、客を食事に招くと同時にサウナへも招待するという。また、サウナによって健康を保ち、新しい家を建てる時にはサウナを中心に設計するといわれている。
日本初のサウナ施設は、1951年(昭和26年)に東京都中央区銀座6丁目にオープンした「東京温泉」とされる。しかし、運営する東京温泉株式会社がバブル期の株式・不動産投資やゴルフ場開発の失敗で経営が行き詰まり、2004年(平成16年)に民事再生法の適用を申請。残念ながら現在「東京温泉」は存在しない。
サウナの歴史
サウナの発祥はフィンランドとされる。1000年以上の歴史があり、フィンランドの多くの家庭にサウナがあり、総数は約550万人の人口に対して約300万とする推計もある。 蒸し風呂の文化は古来、日本を含む世界各地にあった。古代ローマ帝国のテピダリウム(微湿浴室)とラコニクム(発汗室)、オスマン帝国などイスラム教圏のハマム、ロシアのバーニャ、メキシコのテメスカル、朝鮮半島の汗蒸(ハンジュン、한증)などである。
フィンランドで2番目に大きい都市タンペレは、「世界のサウナの首都」として正式に宣言された。
日本への普及
日本では1964年東京オリンピック後に普及した。マッサージ、熱した薬草や香油の薫りを浴びさせるアロマテラピー、塩サウナ、マッサージや美容サービスなどと組み合わせた施設もある。
大型ホテル・旅館の共同浴場、健康ランドやスーパー銭湯、カプセルホテル、スポーツクラブなどに多く設置されている。近年では一般的な規模の銭湯でも小さなサウナ室を併設していることろも増えている。また、単独でサウナと称している施設もあり、それらの中には簡易な宿泊施設として利用できるものもある。北欧と違い男女混浴であることはない。
日本のサウナ大使は2名、長嶋茂雄とマンガ家のタナカカツキである。
構造と入浴法
室温を高温に設定したサウナ室に全裸又は水着、もしくはタオル着用で入室し身体を温めて、汗をかく。入室前や入室後に水風呂に入ったり、シャワーを浴びたりして身体を冷やすとともに、汗や汚れを落とす。これを温冷交代浴という。本場のフィンランドでは屋外に出て冷気に身を晒したり、自然の湖に入ったりすることもある。サウナ室内の設定温度は60度程度から100度程度まである。
乾式と湿式がある。乾式の場合、室温は80〜100℃になるが、乾燥しているため火傷の心配がない。ただし、金属性の装身具を身体に装着すると、過熱し危険である。また、壁に触れると低温やけどを起こすことがある。口呼吸は、内臓に悪影響が懸念され、鼻呼吸が推奨される。乾式サウナで濡れたタオルを室内で絞ると、室内に水蒸気を発生し、熱伝導率が高まり熱く感じる。これは水蒸気が空気の300倍の熱伝導率を有するためである。
湿式にはロウリュ、スチームバス、ミストサウナなどがある。サウナ室内で熱した石に水をかけて発生させた水蒸気を浴びる「ロウリュ」、タオル等を振り回し熱風をかける「アウフグース」、白樺の葉付きの枝(ヴィヒタ)で身体を叩いて血行を促進する「ウィスキング」といった習慣もある。日本古来のかま風呂や、温泉の蒸気を利用した蒸し湯なども湿式サウナの一種である。
効能
サウナ浴の効能には温水浴と同等の効能があり、全身の血行促進と気分転換の作用がある。
2018年の調査で13のランダム化比較試験 (RCT) が見つかり、9研究は心不全に対する和温療法で比較された標準治療よりも指標を改善し、2研究は慢性疼痛に対するRCTでは頭痛の減少および職場復帰の増加が見出され、2研究は風邪の人で大きな効果はなく。ランダム化比較試験より証拠の信頼性は弱いが、フィンランドでサウナを頻繁に利用する2315人の20年以上の前向き追跡調査では、認知症66%・アルツハイマー病65%のリスク低下、心臓関連の突然死の63%の減少、全死因の40%のリスク減少が見られている。十数人の予備研究では、リウマチや強直性脊椎炎の痛みや倦怠感の減少、2研究は慢性疲労症候群に対するRCTで倦怠感や不安な気分などを改善し、覚醒剤のデトックス(または解毒)では症状の減少を示し、脂溶性の毒(PCB、残留性有機汚染物質のひとつ)ではサウナの効果はなかった。精子数の減少とサウナ停止半年後に正常化したこと、また40研究中6研究では軽度の副作用の報告があり、ほかの1研究では熱に耐えられないとして温度低下の変更があり、また閉所恐怖症のため中止した例が1件あった。
【保存版】サウナの効果まとめ【やり方,メリット,注意点】