どうも、日常7〜8本の有線イヤホンを取っ替え引っ替え使っているイヤホン大好き…なぐです。(笑)
今日は、フラットで絶妙なバランスでクリアな響のハイレゾ入門機VOZA xBass V-100Sのレビューです。
VOZA xBass V-100S
VOZA xBass シリーズ V100-S / ハイレゾ重低音イヤホン VOZA xBass V-100S/Hi-Res Earphones
このイヤホンの特徴はバランスがフラットでクリアな美しい響のハイレゾ入門機だということです。ハイレゾ対応のイヤホンの中には高音部を強調したり、低音重視にかたよっていたり…『ハイレゾ感』を強調するため、過度なドンシャリ音質のイヤホンが多く見受けられますが、V-100Sはむしろその正反対で高音部から低音部まで非常にフラットなバランスです。「ドンシャリ」と正反対なバランスのイヤホンです。耳が痛い高音やボワボワした低音はありません。
すっきりとした鳴りで、ボーカルを含む中音部が若干厚みがあり、非常に聴きやすいイヤホンです。
一聴すると解像度がないシャキッとしない音と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは装飾のない非常にフラットなバランスのせいです。
キリキリとエッジが立ったような解像感ではなく各楽器の存在感を感じる様なクリアな解像感で、良く聴くと各楽器はしっかりと分離されています。
音場の広さは普通ですが、定位が良く、変に尖った部分がない非常に聴きやすいイヤホンに仕上がっていると思います。
それが、証拠に海外での評価も高いイヤホンです。ベリリウム振動板搭載でハイレゾマークつきで二千円代というのは、かなりのコストパフォーマンスです。
VOZA xBass V-100Sの基本情報&スペック
【聴いて、信じる。ブランドを超えた品質】
■音楽は人生であり、良質な音楽は全ての人のためにあります。追加費用不要でハイレゾサウンドにアップグレードしましょう
■音楽を愛するすべての人に贅沢なハイレゾ音源をお手頃プライスでご提供
■今すぐハイレゾ対応にしましょう。なぜなら、これまで皆さんには十分な音を体験いただけなかったからです
■ハイレゾ標準音源をリスニング体験の必須条件にして、ありのままの音で音楽を再現
■VOZAは、プライスが高いほど品質が良いわけではないこと、そして優れたブランドだけが良質の音を保証するわけではないことを世界に証明します
【40kHzの高域再生性能を持つ本物のハイレゾパフォーマンス】
【小型ながらずば抜けた音質】
VOZA V100Sの筐体の超幅広口径は、比類なき重低音のパフォーマンスのために設計されています。VOZA最新デザインの10mmベリリウム製のスピーカーダイヤフラムを搭載したV100-Sは、パンチの効いた臨場感あふれる深い重低音を響かせます。
スペック
ドライバー | 10mm ダイナミック |
対応周波数 | 20Hz – 40kHz |
インピーダンス | 32Ω ± 15% |
出力音圧レベル | 105 ± 3dB |
音質評価
高音部
★★★★☆
高音部はヌケが良くクリアな高音部です。耳障りなギラギラ感やシャリ感がないスッキリとした音質です。無理に強調した様な聞き辛い高音ではなく非常に聴きやすい柔らかな響きです。ライドシンバルのアタック感やギターの高音部でのコードストロークもきちんと表現出来ていると思います。
中音部
★★★★★
ボーカルを含めて適度な厚みがあり解像度も高く各楽器の分離が良い。濁りのないクリアで柔らかな響きでバランスが良い。
低音部
★★★★★
メーカーとしては迫力ある重低音を売りにしていますが、全体のバランスが良いので低音部だけが際立っている感じはありません。ボワつかず引き締まっていてアタック感のある低音です。
解像度
★★★★☆
解像度は解像度を重視したエッジの立ったサウンドではありません。非常にフラットなバランスで柔らかな響の中にもしっかりと分離された解像度です。
装着感
★★★★☆
装着感は悪くないです。付属のイヤーピースの品質が良く耳にフィットします。遮音性はそんなに高くありませんが音漏れの心配はないと思います。
製品写真
VOZA xBass シリーズ V100-S / ハイレゾ重低音イヤホン VOZA xBass V-100S/Hi-Res Earphones
試聴してみました。
Dvorak: Symphony No.7, 8, 9:ジョージ・セル/クリーブランドオーケストラ
巨匠ジョージ・セル指揮/クリーブランドオーケストラの名演奏は数多いのですが、その中からドヴォルザークの9番「新世界より」を試聴してみました。音域が広く音量の変化も激しく、さらにはスケールの大きなオーケストラサウンドをどう表現出来るか興味があったからです。ベリリウム振動板の非常にクリアな響きで、朗々と歌うオケーストラのスケールの大きなサウンドを見事に表現しています。最近多いドンシャリ系のイヤホンではこうはいきません。フラットなバランスできりりと引き締まったクリアな音を鳴らしきるV-100Sならではだと思います。例えれば高価格帯のそれなりのヘッドホンで聴いている様な感覚です。滑らかな弦の音、迫力のあるティンパニの音…それぞれが美しく響きます。クラシックのオーケストラサウンドをここまで鳴らしきるイヤホンは多くないと思います。
ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー:YMO
スケールの大きなクラシックサウンドの次はYMOのテクノポップの超名盤『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』を試聴してみました。まずはタイトで引き締まったアタック感のあるシンセベースのサウンドが低く響いてきます。迫力のある低音の上に個性的なシンセのコード和音が重厚に響きます。これも耳障りなシャリ感はなくスッキリとヌケのよい中音部です。リズミックなシンセドラムやクラッシュシンバルのシズル感もベリリウム振動板ならではのクリアさで聴いていて非常に心地よいです。名曲「RYDEEN」での冒頭の重厚なシンセのサウンドも迫力ばっちりです。
VOZA xBass V-100Sまとめ
最近の低価格のハイレゾ対応機はドンシャリ傾向が強いものが多い中、このV-100Sのどこまでもフラットなバランスの良さは秀逸だと思います。二千円という価格でベリリウム振動板が搭載され非常にクリアなすっきりとしたサウンドに仕上がっているのが素晴らしいです。海外での評判が高いのも頷けます。この価格でここまでの音が聴けるというのはまずありえないと思います。ハイレゾ入門機として、高級機をお持ちの方にはサブ機として非常におすすめです。1本持っておいて損はないと思います。
VOZA xBass シリーズ V100-S / ハイレゾ重低音イヤホン VOZA xBass V-100S/Hi-Res Earphones