視覚障害者の権利を守る目的で設立させた世界盲人連合(World Blind Union)が制定。国際デーの一つ。
英語表記は「World Braille Day」。日本語では「国際点字デー」「世界点字の日」などとも表記される。
2000年(平成12年)11月に開催された世界盲人連合総会にて議題に登り採択された。その後、2018年(平成30年)12月の国連総会において承認された。コミュニケーション手段としての点字の重要性に対する認識を高めることが目的。
記念日の日付は点字表記を完成させたフランス人のルイ・ブライユ(Louis Braille、1809~1852年)の誕生日にちなむ。英語とフランス語で点字は「braille」と呼ぶが、これは彼の名前に由来する。
ブライユは5歳の時に両目とも失明し、10歳でパリの王立盲学校に入学した。点字を発明したのはわずか15歳頃であり、視覚障害者に新たな希望を与えた。以降、ブライユはその改良に務めた。ブライユは肺結核のため43歳で亡くなったが、フランス政府に認められ、ブライユの点字は採用され世界に広まった。
点字概説
平面から盛り上がった部分(点)によって文字・数字を表現し、通常用いられる点字は横2×縦3の6つの点で表されたブライユ (Braille) 式点字が用いられ、考案者ルイ・ブライユの名前から、多くの国でブライユ(英語による表記はブレイル braille )は「点字」をさす言葉として使われている。
近年、バリアフリー、あるいはユニバーサルデザインの一環として点字の併記が行われるようになり、代表的なものとしては、缶入りビールなどのアルコール飲料に「おさけ」「びーる」といった表記が行われている。また、後述の点字に類似したものも参照。時には、トイレなどにも点字がある。
パーソナルコンピュータの周辺機器として、点字プリンターや点字ディスプレイといった点字用機器で、点字を表現するものがある。
日本の著作権法第37条では、公表された著作物であれば著作権存続期間中であっても、その著作物の点字による複製(点訳)は可能であると定められている。
点字に対して、晴眼者が使う文字を墨字と呼ぶ。
視覚障がい 第4講座「点字」(字幕あり)