東京都港区芝に本社を置き、ホットケーキミックスの売り上げNo.1メーカーである森永製菓株式会社が制定。
日付は1902年(明治35年)1月25日に北海道の旭川気象台において日本の観測史上最低気温であるマイナス41.0℃を記録したことから。特に寒くなるこの時期に美味しいホットケーキを食べて心も体も暖めてほしいとの願いが込められている。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
ホットケーキについて
ホットケーキ(hotcake)とは、小麦粉に卵やベーキングパウダー、砂糖、牛乳、水などを混ぜ、フライパンで両面を焼いた料理である。英語圏では主に「パンケーキ(pancake)」と呼び、厚みは薄いものが多いが、アメリカで「ホットケーキ(hotcake)」と呼ぶ場合、厚めのものが多い。
パンケーキの名前は、ポルトガル語のパン(pão)ではなく、フライパンなどの平鍋で簡単に焼いて作る製法に由来する。ホットケーキミックスは、ホットケーキ用に小麦粉、砂糖、膨張剤などが配合された商品のこと。卵と適量の水または牛乳を入れ、混ぜることで、生地を簡単に作ることが出来る。
森永製菓の商品ラインナップには、「ホットケーキミックス」「もみもみホットケーキミックス」「成長応援ホットケーキミックス」「北海道素材にこだわったホットケーキミックス」がある。
ホットケーキの歴史
粉と水、燃料、パンケーキを焼く金属製や石製の表面があれば簡単に作れるため、その歴史は古代エジプトまで遡るといわれる。古代エジプトでは人々の健康と幸福を祈り、神への捧げ物として作られていた。
英語圏では古くから脂の火曜日(灰の水曜日の前日)にパンケーキを焼いて食べる習慣があるため、この日をパンケーキの火曜日と呼ぶ習慣がある。フランスとカナダの旧フランス領では主の迎接祭(2月2日)にクレープを焼き、ロシアでは灰の水曜日の前のマースレニッツァ(バター週間)にブリヌイを焼いて食べるなど、ヨーロッパでは早春の行事にパンケーキが関係していることが多い。
フィンランドではキリスト教の断食の前日により、パンケーキと豆のスープを木曜日に食べる習慣が一部にある。
アメリカ英語の慣用句「Selling like hotcakes(ホットケーキのように売れる)」は、「飛ぶように売れる」の意味である。
日本においては明治30年代初頭に雑誌で紹介されたのが最初といわれている。1914年(大正3年)に東京・上野にて現在と同様のホットケーキのようなどら焼きが誕生したとされる。第二次世界大戦後しばらくはどら焼きとホットケーキは混同されていたようであり、長谷川町子の漫画『サザエさん』にてサザエが「どら焼きを焼く」と言ってホットケーキを焼いていたシーンが描写されている。
ホットケーキの調理・食べ方
小麦粉に鶏卵、砂糖、牛乳または水、ベーキングパウダーを加えた生地を用いるのが基本で、日本では菓子のような甘めの配合が主流。塩やバターなどの油脂を加える例もある。
ホットケーキ用に小麦粉、砂糖、膨張剤などが配合された商品ホットケーキミックス、パンケーキミックスが、菓子メーカーや製粉会社から各種販売されている。基本的には、卵と適量の水または牛乳を入れ、混ぜることで、生地がすぐに出来上がる。このホットケーキミックスは、添加する材料や分量、調理手順を変更することで、生地の配合が類似するドーナツ、クレープ、スポンジケーキなどの材料として流用することも可能である。
生地にココア、チョコレート、果物や他の穀粉(小麦粉の全粒粉、蕎麦粉、はったい粉、オートミールなど)を混ぜて味や食感に変化をつけることもできる。バニラオイルを数滴加えることで香りがよくなる。
ホットケーキを焼く際には、生地の表面が先に焼けると内部に火が通りにくくなるため、生地を流し込む前に、加熱したフライパンを濡れ布巾の上に置いて少し冷ますのがコツとされる。また、ホットプレートで焼く場合は、設定温度を180度にして焼けばきれいにふんわり焼ける。
液状にした生地を模様のようにホットプレート上に流して先に焼くなどして、焦げや焼き色の違いで絵を描く楽しみ方もある。
焼き上げられたホットケーキは、冷凍食品としても出回っている。
バター・マーガリンやメープルシロップ、キャラメルソース、蜂蜜、ホイップクリーム、チョコレートソースなどをかけて食べることが多い。多くの国や地域ではソーセージ・ベーコン・豆類やスープとともに朝食とすることが多い。日本ではおやつとして供されることが多く、甘味喫茶などではアイスクリーム、チョコレートクリームや果物を乗せたメニューも一般的である。ファーストフードやファミリーレストランの朝食メニューとしても定着している。手軽に焼けるため、アウトドアでもおやつや主食として焼くことも多い。
フライパンやホットプレートで焼く代わりに炊飯器でホットケーキを「炊く」という方法もある。生地を入れて炊飯スイッチを入れるだけで簡単に出来上がる。ただし、量が多過ぎると火が通りきらず、中が生焼けになる。炊飯終了後に生地の中心に竹串などを刺し、串に生地が付着していれば生焼けになっている。もし、生焼けになった際にはもう一度炊くとよい。焼きあがったものはホットケーキよりはスポンジケーキに近い感じに仕上がるため、そのままケーキにすることも可能である。
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