【いい(11)もじ(02)「良い文字」】の語呂合わせにちなんで、日本習字教育財団が11月2日に記念日を制定しております。
- 手書きで文字を書くことの大切さ
- 習字を親しむこと
が提唱されており、例年11月2日を含んだ前後の週には、
- 書道文化の向上
- 習字の普及活動
などの各種イベントが行われております。
ちなみに、パソコンやスマホ、タブレットが普及しつつある中で、実際に文字を書くことは、電子機器より脳への刺激が多いため、
- 暗記
- 脳の活性化
- 老化防止
に良いとされております。
加えて、特に日本語には
- ひらがな
- 漢字
- カタカナ
があり、各字が
- トメ
- ハネ
- ハライ
など他国言語より複雑且つ繊細なため、ひとつひとつの文字を丁寧に書くことが脳をより活性化させると言われております。
書道
書道(しょどう)または書(しょ)とは、書くことで文字の美しさを表そうとする東洋の造形芸術である。カリグラフィーの一種。中国が起源であるが、日本語圏においては漢字から派生した仮名、朝鮮語圏ではハングル、ベトナム語圏では同じく漢字から派生したチュノムやローマンアルファベットを使用するクォック・グーなどでも創作活動が行われている。2009年に中国の書道が、ユネスコの無形文化遺産に登録された。
概説
文字ははじめ実用として生まれたが、文化の進展につれ美的に表現する方法が生まれた。この美化された文字を書という。書道とはこの文字の美的表現法を規格あるしつけのもとに学習しながら実用として生活を美化し、また趣味として心を豊かにし個性美を表現していくことである。そしてその学習過程において人格を練磨し情操を醇化していく。よって書道は人間修養の一方法であり、古来中国では六芸の一つとして尊崇されてきた。
書道は主に毛筆と墨を使いその特徴を生かして紙の上に文字を書く。その技法(書法)には、筆法、間架結構法、布置章法があり、それぞれに様々な方法が編み出され、書体や書風などによって使い分けられている。技法の習得には色々な教育機関を通じて書家に師事し古典を中心に学習し、書道展などに出品しながら技量を高めていくのが一般的である。
大作などの特殊な場合を除いて文化圏により書字動作に違いがみられ中国では高机に向かって立ったまま書くことが慣習であるが、日本では正座してしたためることが通例となっている。
書道史の学習 漢字の書体の成立・名品・特徴