1932年(昭和7年)のこの日、東京・目黒競馬場で日本初のダービー(第1回 東京優駿大競走)が開催された。1923年(大正12年)に旧競馬法が施行されて9年後のことであった。
この「ダービー」は、イギリスの競馬の競走である「ダービーステイクス」(Derby Stakes)に倣って企画されたものだった。当日の天候はあいにくの雨で馬場は不良。レースは19頭の出走馬。優勝したのは1番人気のワカタカで、第4コーナーでアサハギと並んだものの、4馬身の差をつけて逃げ切った。馬券は1枚20円で払戻金は単勝39円。1レース1人1枚のみ。当時の月給は普通60~70円なので、かなり高価な馬券であった。
「ダービー」(Derby)とは元々、第12代ダービー伯爵エドワード・スミス=スタンリーが1780年に創設した、ロンドン郊外で開催されるサラブレット3歳馬ナンバーワンを決めるレースのことで、イギリス競馬界最高の行事だった。後に、日本を始め世界各国でそれに倣った「ダービー」という名前を付けたレースが開催されるようになった。
1932年 (昭和7年)にイギリスの「ダービーステークス」を範として、目黒競馬場にて創設。後に創設された皐月賞・菊花賞とともに「三冠競走」を構成する。4歳 (現3歳)牝馬による桜花賞・優駿牝馬 (オークス)を含めて「クラシック競走」とも総称される。第3回より施行場を現・東京競馬場 (府中)に変更したほかは、開催地・距離ともに変更されていない。本競走を優勝することは、日本の競馬に関わる全ての関係者 (ホースマン)が憧れる最高の栄誉とされている。距離は第1回から2400米 (≒ 1mi 4 f)である。
一般的には副称の「日本ダービー」が知られている。この「ダービー (Derby)」は1780年にイギリスでダービーステークスを創設した第12代ダービー卿のエドワード・スミス・スタンレーに由来し、現在は「競馬の祭典」として競馬ファン以外にも広く知れ渡っている。
1973年 (昭和48年)までは日本国内の最高賞金競走だった。その後はジャパンカップ・有馬記念に次ぐ賞金額となった。
なお、2014年度からは「ダービー馬連」と題して、当競走を含む当該週(2018年以降は当日のみ)の中央競馬開催全競走を対象に、馬番連勝複式の勝ち馬投票券の5%相当額を、払戻金に還元するキャンペーンを行っている。
2020 日本ダービー