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1954年(昭和29年)のこの日、明治製菓株式会社が日本初の缶ジュース「明治天然オレンジジュース」を発売した。
発売当時は「ビン詰」のジュースが一般的であった。新たに発売された「缶詰」のジュースには、現在のように缶を開けるプルトップは付いておらず、缶切りで開ける必要があった。
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1957年(昭和32年)、明治製菓から缶の上部に小さな缶切り(オープナー)が付いた「缶切り付缶ジュース」が発売された。缶切りで飲み口と空気穴の2ヵ所を開けて飲むスタイルであった。缶切りを持っていなくても、いつでもどこでも手軽にジュールが飲めるということで評判になった。
「明治天然オレンジジュース」は、当初果汁50%で、内容量は「正味二〇〇瓦」と記載されていた。「正味」は「中身だけの目方」を意味し、「瓦」は「グラム」と読む。当時発売されていたビン詰のジュースと同量であった。また、缶には「ビタミンC 50mg強化」との記載もあり、ビタミンCが豊富であることを売りにしていたことが分かる。
「明治天然オレンジジュース」が缶ジュースとして好調であったことから、その後、アップルジュース、グレープジュース、パインジュース、フルーツジュース、トマトジュースが明治製菓から缶ジュースとして発売された。
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