東京都中央区日本橋室町に事務局を置き、環境にやさしい業務用鶏卵商品の研究・開発を行っている日本シュリンク包装卵協会(JSA)が制定。
日付は6月2日を「0602」として「オ(0)ム(6)レ(0)ツ(2)」と読む語呂合わせから。栄養バランスが優れた卵で愛情を包み込んだ料理であるオムレツを通して、家族愛と健康を育む日としている。
また、同協会ではオムレツが最も多く食されるという6月を「オムレツ月間」としている。美味しいオムレツを多くの人に食べてもらうこと、オムレツの良さを知ってもらうことを目的として、6月を中心にオムレツの普及促進活動を行っている。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
オムレツについて
「オムレツ」(omelette)は、溶き卵を油をひいたフライパンなどで焼いた卵料理である。食材も作り方も非常に単純で、家庭でも簡単に短時間で作ることができる。そのため、特に朝食のメニューとして世界中の国で作られ、親しまれている。
具材を何も入れずに溶き卵だけを焼く「プレーンオムレツ」のほか、ハム・ひき肉・チーズ・玉ねぎ・きのこ・ほうれん草などの具材を中に包み込んだもの、具材を溶き卵に混ぜて焼くものなどもある。
仕上がりにはトマトケチャップをはじめ、レストランではデミグラスソース・ホワイトソース・和風ソース・カレーソースなど、独自に工夫したソースをかけて出す例もある。味付けした米飯を入れたものは「オムライス」と呼ばれる。
具材を何も入れずに卵液に味付けしただけのものは、プレーンオムレツと呼ばれる。ここからさまざまな具を加えたり、各種ソースや餡をかけるものなど非常に多くの派生形がある。中に肉、チーズ、豆類、穀類、野菜、果物など入れて焼いたり、混ぜて焼いたりすることもある。また中心部が固まりきらない状態のものはレアオムレツと呼ばれる。
調味にはトマトケチャップをはじめ、レストランではドミグラスソース、ホワイトソース、和風ソース、カレーソースなど、独自に工夫したソースをかけて出す例も見られる。味付けした米飯を入れたものは「オムライス」と呼ばれる。同様に焼きそばを入れたものは「オムそば」「オム焼きそば」、あるいは「オム巻き」などと呼ばれる。これらは、いずれも日本で考案された料理である。なお、オムレツは明治初期に西洋茶漬として、東京浅草の会円亭で売られていたという。
日本において明治・大正期から伝わる典型的なオムレツは、ひき肉とたまねぎを炒めたものを溶き卵で包み込むものである。軍隊調理法を始めとする古い料理本には必ずこのレシピが掲載されており、家庭料理としても広く普及していた。昭和の時代までは日本でオムレツといえばこの料理を意味し、現在も大衆食堂や町中華などではこのタイプのものが提供されることが多い。
スパニッシュオムレツ(スペイン風オムレツ)は、鉄鍋などにたっぷりの具と卵を入れて、ひっくり返すことなくじっくりと焼き上げる。大きめに作って切り分けて出すもので、ケチャップやソースなどの調味料はあまり用いられない。
アメリカ合衆国では朝食メニューとして、炒めたハム、パプリカ、玉葱、トマト、じゃがいも、チーズ、マッシュルーム、ほうれん草などを混ぜ込む、あるいは挟み込んだ大型のオムレツが定番となっている。これはデンバー市の名を冠してデンバー・オムレツとも呼ばれる。
中華料理では芙蓉蛋と呼ばれる蟹肉入りオムレツなど、多くの中華風定番オムレツ料理がある。鍋料理の具のひとつとして、卵を薄く焼いた皮で挽肉などを包んだ「蛋餃子」(タンジャオズ、dànjiǎozi)という餃子の一種があるが、ミニサイズのオムレツと見ることもできる。
台湾では、干し大根を入れた菜脯蛋が朝食メニューの定番である。屋台料理として有名な蚵仔煎は、牡蠣と溶き卵を水溶きしたサツマイモ澱粉でとじる。
フランスのモン・サン=ミシェルでは、卵をホイップクリームのように泡立て、甘くふんわりと焼き上げることで知られるオムレツ「スフレリーヌ」が名物となっている。「ラ・メール・プラール(プラールおばさん)」(フランス語版)などの店が日本にも進出している。
ドイツでは刻んだじゃがいも、ベーコン、玉ねぎを加えた田舎風オムレツ「ホッペルポッペル」が食べられている。
高級ホテルの朝食みたいなオムレツが”卵焼き”よりも簡単にできる料理方法