国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organization:FAO)が2001年(平成13年)に「世界牛乳の日」(World Milk Day)を制定。
これに合わせて酪農・乳業関係者で構成される日本酪農乳業協会(現:一般社団法人・Jミルク)が2007年(平成19年)にこの日を「牛乳の日」に制定した。
「世界牛乳の日」は、FAO加盟国の複数の国ですでに6月1日を「牛乳の日」としていたことからこの日が選ばれた。牛乳への関心を高め、酪農・乳業の仕事を多くの人に知ってもらうことを目的としている。
「牛乳の日」は、牛乳への関心を高めて消費の拡大を図り、人々の健康の増進と食生活の向上を目的としており、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。また、Jミルクでは6月を「牛乳月間」として、各地で牛乳の魅力を伝えるイベントや工場見学が実施される。
牛乳は、牛から絞った乳(生乳)を加熱殺菌したもので、水や添加物などは一切加えられていない。タンパク質、カルシウム、脂肪、必須アミノ酸などの栄養成分がバランス良く豊富に含まれている。コップ1杯(約200ml)で、1日に必要なカルシウム量の約1/3を摂ることができる。
牛乳の効果効能
血圧を下げる効果がある
牛乳はカルシウム、カリウムなどのミネラルを豊富に含む食品だ。これらの成分が、血管を健康に保ち、体内の塩分を排出させることで、血圧を下げる効果をもたらしている。
カルシウムは、骨を作るだけではなく、血管や細胞の免疫力を守る働きがあるため、血管の健康維持には欠かせない成分である。
カリウムには、ナトリウムを体外へ排泄し、摂りすぎた塩分を調節する作用がある。また、カリウム不足は脳卒中のリスクを高める事もわかっている。
カルシウムとカリウムを多く含む牛乳は、高血圧の予防に効果的な食品として勧められている。
美容に効くビタミンが豊富
牛乳には、美肌に欠かせないビタミン類も豊富に含まれている。
「老化防止ビタミン」と呼ばれるビタミンE、健康な唇や皮膚を作るビタミンB2、コラーゲンの生成促進をするビタミンC、女性に欠かせない鉄分など、美容に良い成分の宝庫である。
水溶性のビタミンなどは体内に貯めることができず、毎日摂る必要があるが、牛乳であれば毎日手軽に摂取できる。また、免疫力を高めるビタミンAも豊富なため、感染症の予防にも良い。
便秘予防にもなる
牛乳の乳糖は腸内で乳酸や酢酸に変わる。この成分が、腸のぜん動運動を高めて便を柔らかくし、便秘を防ぐ。
また、牛乳に含まれるたんぱく質には、善玉菌のビフィズス菌を増殖促進させる働きがあるため、腸内環境を整えてくれる。
ただし、牛乳を飲むと下痢をする・お腹が痛いという人は、乳糖不耐症の可能性がある。牛乳を温める、数回に分ける、乳糖が分解されている加工品で摂るといった方法を試すと良い。
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