1964年(昭和39年)のこの日、石ノ森章太郎の漫画『サイボーグ009』が週刊少年キングで連載を開始した。『サイボーグ009』は特殊能力を持ち、また国籍の異なる9人のサイボーグが悪に立ち向かうSF漫画である。
2012年(平成24年)10月時点の漫画の累計発行部数は1000万部に達する。完結編にあたるシリーズの完成前に作者が死去したため、作者自身による漫画作品は未完に終わっている。初出から既に40年以上経つが、漫画に加えてアニメ化がされるなど、未だに世代を超えた人気がある。
サイボーグ009ストーリー
主人公の少年・島村ジョーは、少年鑑別所からの脱走中、謎の男たちに捕らえられサイボーグに改造された。世界の影で暗躍する死の商人「黒い幽霊団(ブラックゴースト)」が、画期的な新商品・サイボーグ兵士の試作品にするため、素材集めの場に偶然居合わせたジョーを選んだのだった。しかし、彼よりも前に世界各国から強制的に集められ改造されていた8名のサイボーグや、そして自分たちを改造したギルモア博士からブラックゴースト団の真の野望を教えられたジョーは、彼らと共にブラックゴーストを脱走する。
ブラックゴーストの野望を知り彼らを阻止できるのは、彼らと同じ力を持つサイボーグ戦士たちしかいない。人の心を持ちながらヒトでも機械でもない存在となった悲しみを胸に、サイボーグ戦士たちはブラックゴーストの野望を打ち砕くために戦い続ける。
サイボーグ009:登場人物
009 = 島村ジョー(しまむら ジョー)
本作の主人公。ゼロゼロナンバーサイボーグとしては最後(9番目)に改造手術を受けた日本出身の少年。彼が使う能力「加速装置」は本作を代表するギミック。
001 = イワン・ウイスキー
ロシア出身。赤ん坊の頃に改造手術を受けた。「天才」の頭脳を持ち、異能の力(超能力)を使う。
002 = ジェット・リンク
アメリカ出身の元・不良少年。「飛行能力」により大空を高速で飛ぶことができる。「加速装置」も装備する。
003 = フランソワーズ・アルヌール
フランス出身の元・バレリーナの卵。「超・視聴覚能力」を与えられている。9人のうち唯一の女性キャラ、いわゆる紅一点である。
004 = アルベルト・ハインリヒ
旧・東ドイツ人。全身に武器を埋め込まれた「人間兵器」。
005 = ジェロニモ・ジュニア(G・ジュニア)
ネイティブアメリカンの巨漢。「怪力」を誇る。
006 = 張々湖(ちゃん ちゃんこ)
壮年の中国人。口から「紅蓮の炎」を吐く。
007 = グレート・ブリテン
英国出身の元・俳優。体細胞の分子配列を自由に変化させる「変装能力」の持ち主。
008 = ピュンマ
アフリカ出身の青年。「深海活動」に特化した改造を受けており、水中では無類の能力を発揮する。
アイザック・ギルモア博士
ゼロゼロナンバーサイボーグたちに改造手術を施した元「ブラック・ゴースト」の科学者。
サイボーグ009 OP/ED