函館出身の大学生の投書がきっかけで、函館夜景の日実行委員会(函館青年会議所・函館観光協会など)が1991年(平成3年)から実施。
日付は「8(や)」と「13(トランプのK)」で「やけい」(夜景)と読む語呂合わせから。
標高334mの函館山の山頂から観る夜景は、「100万ドルの夜景」とも呼ばれ、日本三大夜景(「函館山から見る函館市の夜景」「六甲山(摩耶山)・掬星台から見る神戸市・阪神間・大阪の夜景」「稲佐山から見る長崎市の夜景」)、そしてナポリ・香港と並び、世界三大夜景にも挙げられている。
ちなみに「100万ドルの夜景」という言葉は、1953年(昭和28年)に電力会社幹部が神戸の夜景について「六甲山から見た神戸の電灯の電気代」に絡めて命名したのがきっかけである。
日本三大夜景
- 函館市の夜景
:函館山から見る景色
:北海道 - 神戸市、阪神間、大阪の夜景
:六甲山(摩耶山)・掬星台きくせいだいから見る景色
:兵庫県 - 長崎市の夜景
:稲佐山から見る景色
:長崎県
世界三大夜景地
- ナポリ
:イタリア - 函館
:日本・北海道 - 香港
:中国
函館の夜景の美しさのワケ
ちょうどいい高さ、ちょうどいい距離
函館の夜景は、高さ334メートルの函館山山頂展望台から市街地を見下ろす風景。山頂まではロープウェイで3分という近さで、山麓から連続する市街地は、手が届きそうな目の前に見えます。これが、展望台に出た瞬間の「わあ~!」という感動を呼ぶのです。
両側に海が見える「特異な」景色
市街地のきらめく明かりとともに、函館の夜景を構成する大きな要素が、両側に見える海。海沿いの道路による光の縁取りが大きなアーチを描き、街の明かりは美しい「くびれ」を見せてくれます。「光の街」と「闇の海」のコントラストが、夜景をメリハリのあるものに演出しているといえそうです。
暮らしや街並みを生かした明かりプラン
夜景の明かりひとつひとつは、人工のサーチライトや派手なネオンサインではなく、函館の人が生活する場の照明や街路灯。その柔らかい光が、心癒す夜景を形作っています。
じつはこの明かり、函館市を挙げて暮らしや街並みを生かした夜景づくりを目指してきた成果。温かみのあるオレンジ色の街灯を整備したり、歴史ある建物をライトアップしたり、家庭の明かりをパワーアップしたりと、夜景を引き立たせる取り組みが実を結んで、「宝石箱をひっくり返したような」にぎわいの明かりをつくり出しています。