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8月3日今日は何の日?:はちみつの日

投稿日:

1985年(昭和60年)に全日本はちみつ協同組合と日本養蜂はちみつ協会が制定。

日付は「はち(8)みつ(3)」の語呂合わせから。健康食品としてのはちみつを広く知ってもらう日。3月8日は両組織が制定した「みつばちの日」となっている。

はちみつとは、ミツバチが花の蜜を採集し、巣の中で加工・貯蔵したものをいう。人とミツバチの関係は古く、古代エジプトの壁画にミツバチを飼っている様子が描かれていたり、日本では平安時代に、はちみつが宮中への献上品となるほど貴重品であったという。また、江戸時代には、徳川家康の孫娘である千姫が絹などとともに、はちみつ数百貫を持って嫁いだという逸話もある。

 

ミツバチによる花の蜜の採集

花の蜜を採集するセイヨウミツバチ

蜂蜜のもととなる花の蜜は、メスのミツバチによって採集される。採集された花の蜜はショ糖液、つまり水分を含んだスクロース(ショ糖)の状態で胃の前部にある蜜嚢(蜜胃)と呼ばれる器官に貯えられる。蜜嚢が花の蜜で満たされるとミツバチは巣へ戻る。

一般には、ミツバチが採集した花の蜜のことを蜂蜜と呼ぶと考えられがちであるが、花の蜜が巣の中で加工、貯蔵されたものが蜂蜜であり、両者の性質には物理的、化学的な違いがある。まず、花の蜜は蜂蜜よりも糖濃度が低い。一般に花の蜜の糖度はミツバチが採集した段階で40%未満であるが、巣に持ち帰られた後で水分の発散が行われる結果、蜂蜜の糖度は80%前後に上昇する。また、水分を発散させるための作業の一つとして、ミツバチは巣の中で口器を使って蜜を膜状に引き延ばすが、この際ミツバチの唾液に含まれる酵素(インベルターゼ、転化酵素)が蜜に混入し、その作用によって蜜の中のスクロースがグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)に分解される。

また、本来は花の蜜に含まれない物質がミツバチの口器から混入する。一例としてコリンが挙げられる。コリンはミツバチの咽頭腺から分泌されるローヤルゼリーに含まれる物質であり、ミツバチが花の蜜の水分の発散と並行して同じく口器を用いて咽頭腺から分泌されたローヤルゼリーを女王蜂の幼虫に与える作業を行うため、ローヤルゼリー中のコリンが蜂蜜に混入すると考えられる。

ちなみに、中国の明代の薬学書『本草綱目』は臭腐神奇という霊的な作用によって大便から蜂蜜が生成されると説いており、この説は同じく明代の産業技術書『天工開物』や日本の江戸時代の類書『和漢三才図会』に受け継がれた。日本ではこの説に対し、江戸時代の本草学者貝原益軒が蜂蜜は花の蜜から作られると反論した。日本初の養蜂書『家蜂畜養記』の著者久世敦行も同様に反論を行った。

 

人による蜂蜜の採集

ミツバチを捕獲する養蜂家

エバ・クレーンの研究によれば、1万年前にはすでに人類による採蜜が始まっていた。人類は当初、野生のミツバチの巣から蜂蜜を採集していた。1919年に、スペインのアラニア洞窟で発見された新石器時代の岩壁彫刻は人類と蜂蜜の関係を示す最古の資料とされ、片手に籠状の容器を持って縄梯子を登って天然の洞穴に近づき、蜂蜜の採集を試みる人物が描かれている。この壁画では洞穴とミツバチが非常に大きく描かれており、古代人の蜂蜜への関心の高さとミツバチに対する恐怖の大きさを表していると解釈することができる。

やがて人類は養蜂、すなわちミツバチを飼育して蜂蜜を得る方法を身に付けた。エジプトではおよそ5000年前に粘土製の管状の巣箱を用いた養蜂が始められ、巣箱を移動させながら蜜を採集させること(転地養蜂)も行われた。ギリシア神話には養蜂の神アリスタイオスが登場する。

養蜂は、閉鎖空間の中に巣を作るというミツバチの習性を利用し、内側をくり抜いた丸太や土管、わら縄製のスケップ、木製の桶などを用いて行われる。かつては巣を切り取り、押し潰して蜜を搾り取る方法が採用されていたが、これはミツバチに大きなダメージを与えるものであった。現代的な養蜂では木製の枠の中に巣を作らせ、蜜が貯まると遠心分離器にかける方法が採用されている。遠心分離器による採蜜法は1865年に、オーストリアのフルシュカによって考案された。遠心分離機の活用によってミツバチ一群あたりの蜂蜜の採集量はおよそ5倍ないし10倍に増加した。

採集した蜂蜜には微量の花粉や巣の破片が含まれている。市場に流通している蜂蜜の多くは、それらを濾過した後で容器に詰められているが、濾過には限界があり、若干の不純物が残留する。

蜂は基本的に植物由来の蜜を集めるが、天候不良などによって蜜の収集が捗らない場合は、様々な糖を集める習性がある。ゴミ箱の空き缶からジュースの飲み残しを集めたり、食品工場の廃棄物を集めたりといった事例が知られ、その場合は材料に由来した色彩の蜜となる。例えばチョコレート工場やマラスキーノ・チェリー工場からの廃棄物を集めた蜂によって、赤色や青色の着色剤入りのカラフルな蜜ができることがあるが、こういった蜜は商品価値がなく、養蜂家の悩みの種となる。

 

はちみつの成分と性質

成分

蜜源植物と採集季節によって変動するが、約72%の糖分と約21%の水分によって構成され、微量の栄養素など(ビタミン、ミネラル、アミノ酸、有機酸、酵素、色素、香気物質)も含まれる。有効成分が蜂蜜の中で果たす働きについては未解明な点も多い。ビタミン、ミネラル、アミノ酸の多くは花粉に由来する。

糖分

糖分のほとんどはグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)で、少量のオリゴ糖とスクロース(ショ糖)、さらにデキストリンも含まれる。

スクロースは蜜蜂に採集される花の蜜の主成分であり、巣の中で蜂蜜に転化しなかったものである。標準的な蜂蜜に占めるスクロースやデキストリンの割合はせいぜい1ないし3%まで、5%を超える蜂蜜については分解が十分に進んでいないか、純粋ではない、つまり蜂蜜以外のものが混入していることを疑う必要がある。デキストリンは、人工的に作られたグルコースや水飴に大量に含まれる。ただし甘露蜜は一般にデキストリンが10%前後含まれる。

ミネラル

ミネラルの一つである鉄にはタンニンと化学反応を起こして黒くなるという性質がある。そのため、紅茶の中に蜂蜜を入れて黒く変色するかどうかで蜂蜜が純粋かどうかを判別することができるといわれることがある。しかし蜂蜜には金属を溶解させる性質があり、鉄を含む金属製の容器に貯蔵された場合、蜂蜜に溶け込んだ容器の鉄分がタンニンと反応を起こすため、確実な方法とはいえない。

ビタミ

ビタミンのうち約9割は活性型で少量の摂取で効果が見込める上、きわめて安定しており、果物と比べ貯蔵中の減少率が非常に少ない。ビタミンの含有量は蜜源植物によって大きく異なり、また脱臭脱色をすると大幅に、場合によってはほとんど全て失われてしまう。

酵素

酵素のうちインベルターゼ(転化酵素)は、前述のようにスクロースをグルコースとフルクトースに分解する働きを持ち、ミツバチが採集した花の蜜を蜂蜜に変化させる役割を担う。スクロースの分解が十分に進んでいない蜂蜜を採集した場合、インベルターゼの働きによって貯蔵中に分解が進む。インベルターゼは熱によって機能を失う。そのため、分解が十分に進んでいない蜂蜜を加熱して水分を除去した場合、濃度を見ると標準的な蜂蜜だがショ糖の含有量が不自然に多い製品が出来上がってしまう。グルコースオキシダーゼは、グルコースから有機酸(グルコン酸)を作り出す。ジアスターゼはデンプンをデキストリンやマルトース(麦芽糖)に分解する働きをもつ。ドイツやオランダ、スイスの一部ではジアスターゼの含有量が少ない蜂蜜を、人為的な加工がされている可能性があるとして低く評価する傾向がある。しかしジアスターゼの含有量は蜜源植物の種類によって異なる面もあり、さらに長期間貯蔵中すると減少する。アメリカの専門家の多くはジアスターゼの含有量に基づく品質の評価に否定的である。

 

はちみつの効果・効能

栄養素が豊富

ミネラルナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄など
ビタミンビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンなど
アミノ酸バリン、アルギニン、ロイシン、イソロイシンなど
ポリフェノールカフェ酸、ρ-クマル酸、フェルラ酸、クリシンなど
有機酸グルコン酸

 

1. 砂糖よりも健康的

実は、はちみつは砂糖よりもヘルシーです。砂糖の糖分はショ糖と言われ花の蜜と同じですが、はちみつはブドウ糖と果糖が混ざったもの。

つまり、ミツバチは花の蜜であるショ糖を体内に蓄えて、身体の中でブドウ糖と果糖に変化させているのです。

砂糖の成分であるショ糖は人間の身体に入るとブドウ糖と果糖に分解してから吸収されます。

はちみつはすでに分解された状態のため、身体への負担が少なくて済むのです。

2. カロリーが低め

砂糖と比べるとカロリーも低め。砂糖のカロリーは100gあたり約387kcalに対し、はちみつは294kcalです。

はちみつは、砂糖と比べてカロリーも低いのに身体への負担も少なく、健康に良いのですね。

3. こどもの咳止めに効果的?

“はちみつは喉に良い”というイメージはありませんか? これは研究結果としても立証されている事実です。

子どもの咳を止めるために風邪薬の成分である”デキストロメトルファン”と”そばはちみつ”を比較すると、”そばはちみつ”のほうが効果的であると結果が出ています。

夜間に子どもの咳がひどいとき、ティースプーン1杯程度のはちみつをお湯に溶かして飲むことで収まることがあります。

4. 記憶力が上がる

1日小さじ3杯の「トアランはちみつ」を食べることで、記憶力が上がったという更年期に関する論文があります。

16週間食べ続けた頃にはホルモン補充療法を受けている人と同程度に記憶力が改善したそうです。

トアランはちみつはマレーシアにいるオオミツバチのはちみつで、栄養価が高いそうですよ。

5. 口内炎には効果がある?

はちみつには抗菌作用があり、口内炎にも効果があると言われています。 果たして本当なのでしょうか。

実ははちみつの抗菌作用については確かな研究結果が出ていません。

そのため、口内炎にも効果があるとは言い切れないのです。

さらに、市販のはちみつには水あめの成分も含まれていることが多いため、口内炎に塗布すると染みてしまい、刺激を与えることになります。

あまり、口内炎にはちみつを塗るのはおすすめができません。

 

毎日、ハチミツを食べ始めると、あなたの体に何が起こるでしょう?

 

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