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8月4日今日は何の日?:箸の日

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「箸を正しく使おう」という民俗学研究者の提唱で、わりばし組合が1975年(昭和50年)に制定。

日付は「は(8)し(4)」(箸)と読む語呂合わせから。塗り箸の生産地である福井県小浜市でも、同様な語呂合わせをして制定している。また、愛知県名古屋市に本店を構え、箸などの製造・卸・販売を手がける株式会社藤本商會本店も記念日を制定している。正しい箸の持ち方から、箸への感謝、食文化の見直しまで含めて箸について考える日。記念日は藤本商會本店が制定した日として一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

この日には、東京・千代田区の日枝神社で、神前に長さ1mの大きな箸を供え、古い箸を焼いて供養する「箸供養祭」が行われる。また、藤本商會本店は愛知県豊橋市の龍拈寺(りゅうねんじ)に「箸塚」の石碑を建立し、30年以上にわたり「箸供養」を行っている。

 

箸の歴史

古い時代の箸が発見されにくいのは、木や竹でできた箸は腐りやすく、また単なる木切れか箸かの区別もしにくいためと考えられる。箸の最古例としては、殷墟(BC 14 世紀ごろ – BC 11 世紀ごろ)からの青銅製の長さ 26 cm、太さ 1.1 – 1.3 cm の箸六本の出土が報告されているが、食事用ではなく菜箸のような調理器具であったとされる。

殷の帝辛(紂王)(紀元前1100年ごろ)が象箸(象牙の箸)を使用したという逸話が『史記』巻38 宋微子世家、および『韓非子』喩老篇にあるが、悪逆非道ぶりを表すための作り話の一つとも言われる。

中国では箸に当たる記述として「箸」、「梜」、「梜提」、「筴」、「筯」、「快」、「快子」、「筷子」、「快児」などが用いられ、このうち「箸」が戦国時代に現れ、この字には竹冠が使われていることから、当時から竹製のものが一般に使われていたのではないかとされる。また、竹の棒の中央部分を加熱して曲げて作ったトングに由来するともされ、「竹筴」と呼ばれるピンセット状のものが戦国時代の湖北省随県曾侯乙墓から出土している。

その後、孟子が「君子厨房に近寄らず」(君子遠庖廚)の格言に基づき、厨房や屠畜場でしか使わない刃物の、食卓上での使用に反対した。そして料理はあらかじめ厨房でひと口大に、箸にとりやすい大きさに切りそろえられ、食卓に出されるようになったので、箸が普及していったと言われる。西洋料理の食卓でフォーク・スプーンとともにナイフが使用されることとは対照的である。また、切りそろえる必要性から箸使用文化圏とまな板を常用する文化圏はだいたい一致している。

上から、台湾・中国・チベット・インドシナ(ベトナム)・朝鮮半島匙箸・日本夫婦箸・日本の子供用箸・日本の割り箸

儒教の経書の一つであり、前漢時代に成立した『礼記』の曲礼篇には箸を使うべき状況の例示があり、それによれば当時は手食の補助として、もっぱら羹の具を食べる時に使われていた事が分かる。中国で飯を箸でつまむようになったのは明代の頃からと言われる。

中国文化が周辺地域に影響力を及ぼすと共に(周辺地域の民族が外交的に中国・漢民族から野蛮人と見られたくないこともあって)、他の国でも使われるようになっていった。楽浪郡の遺跡からも箸と匙が見つかっている。

児童教育研究家の一色八郎は、日本で1膳の「唐箸」を食事に使い始めたのは、5世紀頃で、6世紀中頃に仏教とともに百済から伝来し、朝廷の供宴儀式で箸を採用したのは聖徳太子で、607年遣隋使として派遣された小野妹子一行が持ち帰った箸と匙をセットにした食事作法を取り入れたものと言っているが文献や出土品からは確認できない。箸であることが確実視されている日本最古の箸の出土品は7世紀後半の板蓋宮跡および藤原宮跡からの出土品である。一方、6000年前の縄文時代の遺跡からも棒状の漆器が発見されており、これを日本最古の箸であると東京藝術大学の三田村有純教授は著書「お箸の秘密」で主張している。縄文人は縄文土器を使い鍋ものの様な料理を頻繁に食していた痕跡があるが、取り分けに使用した大型の匙は見つかっているが個人が使用する小型の匙は見つかっていない。日本人が食事に小型の匙を用いるようになったのは西洋化の進んだ近代以後であり、土器を使い始めた時期から熱い椀から素手で直接食事を摂る訳にはいかず、箸は日本人に必要不可欠なものだったと推測している。弥生時代末期の遺跡からは一本の竹を折り曲げピンセット状の形にした「折箸」が発見されているが、食べ物を口に運ぶためではなく、神に配膳するための祭祀・儀式用の祭器として使われたものであろうと言われる。歴史書の「三国志」の巻30「魏書」30東夷伝にある魏志倭人伝に記載されているいわゆる邪馬台国(3世紀の日本)においては「食飲用籩豆手食」と手で飲食していると記述されているが、籩豆と書かれているので事前に準備されて高坏盛られ冷えた宴会用の料理のことと考えられる。

 

日本の箸

日本において、食事に用いられる箸の典型は、短い木に漆・合成樹脂を塗ったもので、塗り箸と呼ばれる。漆を塗り重ねた箸には独特の光沢があり慶事などに用いられる。一方、木目の美しさを出すために表面に漆などによる塗りを施さない箸もある。日本の箸は、片端のみ、先が細くなっているものが多い。日本の箸の先が細くなっているのは、骨付きの魚を食べる際、骨と身をより分けやすくするためである。例外として、祝箸は両端ともに端に向かって細くなっている。また、塗りを施していない箸には木目の美しさを強調するために後端を片面に向かって鋭角に切り落とす「天削げ」と呼ばれる加工を施したものがあり、近年では塗り箸にも装飾のために天削げの加工を施したものがある。

日本の箸は、塗り箸など木製が古来から主流であり、次いで竹製が使われる。現代では子供用や一部の食堂などでプラスチック製もよく使われる。塗り箸の主なものに、若狭塗と輪島塗があり、その他に津軽塗、会津塗、秀衡塗、江戸塗、鎌倉塗、村上堆朱塗、木曾塗、飛騨春慶塗、籃胎塗などがある。この他にも種々の民芸箸、創作箸があり、日本各地の神社仏閣でも夫婦箸や長寿箸といった各種の授与箸が配布されている。

また、割れ目の入った細長い木片または竹片を縦に2つに割ることで箸になる割り箸もある。これは使い捨て用の安価な箸として、店舗などで販売される弁当や一部の食堂などで提供される。森林の乱伐につながると問題視する意見もある一方、材木として役に立たない木片や間伐材を使っているため森林保全に役立っているとする意見もある。

食事用の箸を数える助数詞は膳である。二本一組で一膳と数える。食事以外に使用する箸の助数詞は組・揃え・具などが使われる。真名箸と包丁刀を使って鯉をさばく包丁師。『七十一番職人歌合』 五十七番「包丁師」より (1500年頃)

調理専用の箸には、菜箸や真魚箸があり、食事用の箸より長く、約30cmから40cmの長さがある。盛り箸という名前でも知られる真魚箸(真名箸、魚箸、生膾箸(まなばし)、爼(なな)箸などとも)は平安時代に登場した鳥や魚を割いたり切ったりするときの補助や盛り付けに使われる箸で、当時は主人が竹を削って作っていたが、現代ではアイスピック状の金属製チップに木などの握りを取り付けた物が多い。鳥や魚など生臭ものには真魚箸を、野菜には菜箸を使って香り移りを防ぐ。真魚箸と包丁を使って調理する「包丁師」は七十一番職人歌合絵巻でも見られ、現在でも四条流・包丁式などが神社で奉納されている。

取り箸は、自分が使っている箸で共用の皿から料理をとること(直箸)を嫌う日本で使われる取り分け用の箸で、特に懐石料理では青竹製の専用のものがよく用いられ、預け鉢には天節(止節)、焼き物には中節、八寸には両細(両口箸)で生臭ものと野菜をそれぞれの端で使い分けながら取り分ける。

 

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