どうも、日常7〜8本の有線イヤホンを取っ替え引っ替え使っているイヤホン大好き…なぐです。(笑)
今日はZERO AUDIOさんのφ5.78mmという極小ドライバーユニットのイヤホン カルボ テノーレ ZH-DX200-CTです。
ZERO AUDIO カナル型イヤホン カルボ テノーレ ZH-DX200-CT
もはやイヤホン好きな方の中では3,000円代で買えるイヤホンの大定番となっている機種です。
発売から7年以上も経っていますが、今だに売れ続けているオバケイヤホンです。
通常、ダイナミックドライバーは口径が大きいほど低音が豊かになり良いというのが常識でしたが、カルボテノーレはその常識を覆し、φ5.78mmという極小ドライバーユニットの可能性を示唆した名機となりました。
そのアピールポイントは音域全体のバランスの良さと各楽器の分離の良い高解像度のサウンドにあります。小さな小さなドライバーからタイトで締まりのある低音を鳴らしきる実力は本当に素晴らしいです。しかも、実売3,000円代ですから…売れますよね。(笑)
カルボテノーレの基本情報&スペック
カーボン + アルミハウジング
軽量・高強度でかつ制振性にすぐれたリアルカーボン・ファイバーと削り出しアルミニウムの複合強化ボディが不要な共鳴振動を抑制。ドライバーの性能を最大限に引き出す。
φ5.78mmドライバーユニット
表情豊かな中低域再生を得意とする超小型マイクロドライバーユニットを搭載。タイトでバランスよい音を実現。
フレキシブルケーブル
伝送ロスが少なくピュアな音源伝送を可能にするOFC(無酸素銅)を使用したフレキシブルケーブル。
3点ドット付きスライダー
ゼロオリジナルの3点ドット付きスライダーが装着されています。ヘッドホン本体の見やすい位置に「L : 左」と「R : 右」を表記しておりますが、スライダーの3点ドットに触れることでも「L : 左」の判別が可能です。収納する際にスライダーをヘッドホン本体側にスライドしておくと指で3点ドットを認識することができてとても便利です。
また、スライダーを上下に調整することによりコードの動きを抑えてタッチノイズを軽減することもできます。
フレキシブルケーブルによるクリアーな音源伝送
ケーブル導体には高純度のOFC (Oxygen Free Copper : 無酸素銅)を使用。プレーヤーからヘッドホンまでの信号伝送ロスを抑え、音の劣化を防ぎます。またステレオミニプラグには実用性、耐久性にすぐれたL型形状を採用しています。
スペック
型式 | ダイナミック型 |
---|---|
プラグ | φ3.5mm金メッキ・ステレオ・ミニプラグ [ L型 ] |
コード | OFCコード 1.2m [ Y型 ] |
質量 | 3.2g (コード除く) |
出力音圧レベル | 102dB/1mW |
再生周波数帯域 | 8Hz〜24,000Hz |
最大入力 | 150mW ※IEC(国際電気標準会議)規格 |
インピーダンス | 16Ω |
付属品 | シリコンイヤーピース:S・M・L 各2個 (Mサイズは出荷時本体に装着されています) キャリングバッグ |
保証期間 | 1年 |
音質評価
高音部
★★★★☆
クリアでヌケの良い高音部です。クローズしたハイハットの音、ライドのアタック感、透明感のある爽やかな鳴りで充分合格点です。
中音部
★★★★☆
高音部と一緒で非常にクリアな響きです。音場も広めで分離が良く音の広がりが良いです。ボーカルもバックに埋もれる事はなく素直に響きます。
低音部
★★★★☆
全体のバランス重視のイヤホンなので、人によっては低音が弱いと感じるかもしれませんが、低音部の音質はボワつきがなくタイトで重みがあります。極小ドライバーですがバスドラのキック音もどっしりとした鳴りです。
解像度
★★★★☆
解像度は全域で良好でカリカリとエッジが立つ程ではありませんが、良い方だと思います。全域のバランスが絶妙なので非常に聴きやすいです。
装着感
★★★☆☆
極小ドライバーで筐体も非常にスリムでコンパクトです。重量も非常に軽く、耳の奥にぎゅっと押し込んでイヤーピースで固定するタイプです。フィット感は高くはないですが、充分合格点だと思います。
製品写真
ZERO AUDIO カナル型イヤホン カルボ テノーレ ZH-DX200-CT
試聴してみました。
MISSLIM:荒井由実
1974年10月リリースの2nd。細野晴臣や松任谷正隆や山下達郎も参加している名盤。70年代の録音で音数はそんなに多くはないのでカルボテノーレのヌケの良さと合間って非常に爽やかな音空間。ユーミンのボーカルの持つ独特な空気感もしっとりと表現されています。とにかく全域でバランスが良いので非常に聴きやすいです。『やさしさに包まれたなら』絶品です。
GRANT’S FIRST STAND:グラント・グリーン
ブルージーなシングルトーンのプレイのジャズギタリスト:グラント・グリーンの1stアルバム。このアルバムはオルガンも入っていてブルージーでファンクな音作りのアルバム。ベースの軽快なフレーズもドラムのファンクでタイトなプレイも非常にクリアです。グラント・グリーンのブルース的なフレージングの甘くせつないギターサウンドの再現も良好です。古い録音なのでレンジは広くありませんが、ブルージーな雰囲気を良く表現できていると思います。
カルボ テノーレまとめ
φ5.78mmという極小ドライバーユニットの可能性を示唆した名機だと思います。最初に見た時はこんなに小さな筐体でちゃんと鳴るのだろうか不安に思いましたが、聴いてみると目からウロコでした。透明感のあるクリアでヌケの良いサウンドで低音部も驚くほど明瞭な鳴りでした。音圧があるタイプではないですが、とにかく全体のバランスの良さは特筆すべきものがあります。まさに「迷ったらコレを買え!」ですね。どこと言って欠点もなくかなりの優等生です。しかも、このサウンドが3,000円代で手に入るのはうれしいですね。発売から7年以上も経っていますが今でも売れ続けているのは、その実力故でしょうね。
「迷ったらコレを買え!」(笑)
ZERO AUDIO カナル型イヤホン カルボ テノーレ ZH-DX200-CT