1922(大正11)年2月11日、大阪三越にて江崎商店(現:江崎グリコ株式会社)から
グリコキャラメルが発売されました。
佐賀で薬種業を営んでいた江崎商店創業者・江崎利一氏は、ある時、漁師たちが牡蠣の干し身を作っている現場に遭遇。
その際に、牡蠣の煮汁が大量に流れ出る光景を目にし、その活用方法がないか思案したそう。
そんな中、自身が営んでいた薬種業で
牡蠣にはグリコーゲンがたくさん含まれている
との研究結果を思い出し、自ら研究を重ね牡蠣の煮汁を使った新しい商品開発に乗り出しました。
また、当時は必要な栄養素が充分に摂れなかったこともあり、子どもたちが食べることが出来、且つ食べやすいやすいものにしたい…!との想いからキャラメル構想を思い描いたとされております。
グリコーゲン
別名:動物デンプン
とも呼ばれているブドウ糖成分の糖分。運動時にエネルギーとなる大切な成分とされております。
商品名はグリコーゲンから取って
グリコ
とし、また、スポーツこそ健康への近道であり、その象徴がかけっこでゴールした時の姿だとの思いから、現在でも使用されているロゴマークと
一粒三〇〇メートル
のキャッチフレーズが誕生。
グリコは発売以来子どもたちを中心に大ヒット商品となり、今日でも愛され続けているお菓子のひとつとなっております。
ちなみに、発売当初のグリコキャラメルは口が小さい子どもが食べても角が当たらず舌触りが良いとの想いを真心として形にした「ハート型」が採用されておりました。
グリコポーズ
男性が両手と片足をあげているのが特徴的なイラストは、正式には「ゴールインマーク」という。一般には「グリコポーズ」と呼ばれ、グリコの顔として知られている。
大阪・道頓堀川の戎橋には、このパッケージをもとにした巨大看板(道頓堀グリコサイン)がある。
グリコの歴史
- 1922年(大正11年) 大阪の三越で販売開始。
- 1923年 おまけとしてカードが封入される。
- 1927年(昭和2年) おまけとして大阪造幣局で作られた銅製のメダルが封入される。
- 1931年 専用の自動販売機が作られる。
- 1953年 キャラメルの形状が角型になる。
- 1987年 キャラメルの形状がハート型に戻る。「みんなのおもちゃ」が追加される。
- 1992年(平成4年) パッケージが現在のものになる。
- 2001年 タイムスリップグリコ第1弾発売。
江崎グリコ創業者、江崎利一さんのサクセスストーリー